愛しい郷土

羊のように大人しく?!

「羊のように大人しく」という慣用語は
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こんな子羊にピッタリの言葉です、が、そんな言葉を覆す出来事に遭遇、痛い思いをしました。

信大の農場デビューを果たしたその日、先輩院生がある羊を捕まえようと放牧場を駆け回っていたので、新参者の私もちょっと助太刀と柵を乗り越えて入りました。
餌を与えても警戒して近寄らず、手綱をはめようにも逃げ回ってどうしようもない2歳児=絵馬(エマ)でした。
一度は私をかすめてスルーしてしまい、今度こそ!と身構えて飛び込んできた彼女をGET!
と思った瞬間、(それから数舜記憶が飛びました)
気づいたら草地にひざまずき、口の上から出血が、メガネは飛んで茫然です。

先輩から聞いたところでは羊の勢いにぶっ飛ばされて柵に張った金網にぶつかったそうです。
幸い大事に至らず口の上の怪我と、GETしようと羊の首に回した右腕がしびれた程度、ちょっとむち打ちの気もありました。

そんなじゃじゃ馬ならぬ丙午(ひのえうま)ならぬひのえ羊が
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肉用羊サフォークの絵馬です。憎々しいというか堂々たる面構え。

同期の羊と比べても
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見てください、毛並みも肉付きも立派なもんです!

農学部に入ったということを身をもって感じることができた一コマでした。

川上村➡大弛峠➡山梨へ

梅雨前の絶好の日よりです。
以前大学で学んだ上勝町。そこは葉っぱビジネスで町おこしをしましたが、その際目についたのが、この町を起点に伸びている日本一長い林道「剣山スーパー林道」全長87km、その関連で文献を見ていたら、日本一高いところを通っている林道が長野県にありました!
どうせならそこを走破しよう! と思い立ちました。
その名は「林道川上牧丘線」川上村から山梨県山梨市の牧丘まで通っています。その最高地点が大弛峠(おおたるみとうげ)、2360m。車で登れる林道としては日本一高いところを走っています!

朝8時半出発。長野県側はかなりのがれ道らしいので愛車はスーパーカブをチョイス。それなりに着込んできたつもりが、それでも寒い! バイクに乗るときは普段に比べて2枚くらいは多めに着込まなければなりません。予備に持ってきたダウンのベストを重ね着します。三才山トンネルから佐久へ、そして小海線沿線を川上村へと進みます。
川上村のレタス畑、
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ここは高原野菜で有名ですが、千曲川源流の村でもあります。川上犬という日本犬の故郷でもあります。
以前参加した千曲川流域学会で、このレタスに与える化学肥料や農薬が川に流れ込んで水を汚染、流域の鮎などに奇形が発生しているという報告がありましたが、さもあり何というような大規模栽培です。

林道の入り口が分からないので、信濃川上の駅へ行って情報を集めましょう。
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駅前看板に目指す道が、
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朝日岳と国師岳の間に小さく「大弛峠」が出ていました。

一安心して駅前に1軒だけあった食堂に入ります。
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開店前だったけど入れてくれました。
メニューはたくさん、そしてどれも安い!
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山国なので刺身定食はありませんが、おばさん一人でやっているのに凄いな!

山越え前なので消化に良いように味噌ラーメンを頼みました。
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何と健康的?な味噌ラーメン、肉類無し、黄色や赤色はパプリカです。ちょっと少なかったか?と思いましたが550円なら値段相応。

店を出るとちょうど小海線の電車が入ってきました。
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途中峠への曲がり口が分からず何人かに聞きまくりましたが、この峠地元の人にもあまりメジャーでないようです。この村からは峠がたくさん発しています。三国峠や信州峠はメジャーらしいのですが。

やっと発見
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ここを右折して広々とした農道を走ると源流の向こうにかすかにけぶる山並みが、
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いよいよここが林道の入り口
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左の道へ入り込みます。すぐに舗装が途切れてダートになり、
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千曲川源流の清流とともに登っていきます。
それでも最初はこんなもん。
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しかしその後が凄かった!!!
2~30cm位の大石がごろごろ、写真を撮る隙もありません。
悪路と傾斜のためスピードはせいぜい10km、ローギアか良くてセカンド、エンジンが音を上げてオーバーヒート。
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私も汗ダクダク、着込んだ上着を脱いで一休み。
オフロード用のバイクに抜かれても悔しい!と感じなくなったのは私が大人になったからなのか?
抜かれたバイク3台、下ってきた4WDにすれ違ったのが3台、気の毒そうに見ています。
やはりスーパーカブはこの道にフィットしてません、でもよく頑張った!

後で調べたところ、川上村側が16,8km、ほとんど舗装無し、これは村道だそうです。

ということで峠に着いたときは私もオーバーヒート。
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県境です。見てください、左側が長野県、真ん中から右が山梨県、山梨側は県が管轄、立派な舗装路、ここから22,3kmの下りです。

峠にあった鳥瞰図、
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山の向こうが長野県側、高さが分かります。
実は6月1日がこの峠に登れる初日、これから10月いっぱいまで楽しめます。
ちょっと考えてみたら、千曲川は長野県を駆け下って日本海に出ますが、この峠を境にして南側に降る雨は山梨県へ、そして笛吹川を下って太平洋へ。
そう、この舗装の分かれ目が分水嶺にもなっているんですね。

山梨県側へ下ると今までとは打って変わったスムーズな路面、
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快適です。 この下りなら非力な愛車でも負けません。マイカーなどは向こうから道を譲ってくれて感謝!

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あの山の向こうが山梨市や塩山方面か?

ということで林道終点に到着
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結構満足な走りができました。

途中にあった銘木、とちの木
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牧丘の道の駅で地図をしみじみ眺めると
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左上から現在地まで、
そしてこの日は雁坂トンネルの手前西沢渓谷まで行って、手前の三富温泉に泊まりました。

翌日は無理をしないで国道20号線で帰りました。
2日間の走行距離は340km、使ったガソリンが5,3ℓ!
1㍑で64kmも走行できました。これがスーパーカブの美点!
パフォーマンスはイマイチですが、時代に合ったバイクです。

私も最初は行けるかな??と、体力が心配で大分心配しましたが、結構できるじゃん!







三澤農場

安曇野、三郷の三澤農場さんを見学してきました。
三澤さんは同友会安曇野支部の会員さん。そんな縁で無理を聞いてもらいました。

三澤農園は食用豚の繁殖から肥育までの一貫生産です。
最初はこれから母豚になる若い雌豚が迎えてくれます。
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愛嬌と色気満杯?フレンドリーですね。

そして子豚がいっぱい!
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生まれたばかりの子豚が元気に母豚の乳を吸っています。

そして父豚舎、
ランドレース、イニシャルは(L)
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胴が長いですね、繁殖力に優れています。長いバラ肉が取れるのでベーコン用に重宝。

大ヨークシャー、イニシャルは(W)
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肉と脂のバランスが良く、繁殖力もあります。

デュロック、イニシャルは(D)
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黒みがかった褐色の毛並みですが、肉質が良くさしが入りやすい品種です。

いわゆる三元豚というのがこの三種、L×Wの雌の豚(最初に紹介した若い雌豚がそうです)にDの雄豚を掛け合わせるとできるのだそうです。
ここでは自然繁殖ではなく、人工授精で妊娠させます。そしてあの愛らしい子豚が生まれます。
母豚の元で2週間、それからは肥育するため兄弟だけになります。
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肥育舎
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表です。

裏側は
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そして100日ほどの若豚、私が現れたので向こうの隅っこで固まってますが、少し慣れるとこちらへ寄って来てくれます。
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この農場で生後半年ぐらい暮らし、私達が食べる豚肉になります。
この農場では1週間に80頭を出荷しているということです。

ここはいわゆる近代的なウインドレス豚舎ではありません。
分娩をする豚舎だけは糞尿が下に落ちるようになっていますが、それ以外は全て木のチップを床に厚く敷き詰め、それに糞尿を吸わせるようにしています。
出荷した後で、この敷材を堆肥に加工、
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豚舎も堆肥もほとんど匂いがしません!
この堆肥は近所の農家が喜んでもらっていくそうです。

三澤さんは獣医師さん、今じゃ豚のことしか分からないと笑っていましたが、二代続いたプロの技を見せてもらいました。

私の学び舎

信大農学部の大学院に入って1週間、初めての講義も終えてやっと一息ついています。

私が1年間通う信大農学部
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中央自動車道の伊那インターからわずか1分で到着出来て嬉しい限り。松本の家からも1時間ちょっとで通学できます。

これが本館と講義棟
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右側が本部、左側が講義棟、さすがに大学院の講義は、「教えてもらおう ♡」的な甘えた態度では通用しません。「学ぶんだ!」という覚悟でなくては通用しない世界です。

そして私の机も備わった研究室は
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この建物の2階にあります。

いずれにしても広大なキャンバス、図書館には、私にとって垂涎の的の本が満載。
充実した1年間が過ごせそうです!

宮本常一

「宮本常一」
この名前を初めて知ったのは、10年前の高知県檮原(ゆすはら)
高知の四万十川、源流に近い村でした。
千曲川流域学会という長野大学の大野先生主宰の見学ツアーで農家民宿に泊まり、地元の村職員の方が「この村は坂本竜馬が脱藩した時のルートです」ともう一つ「宮本常一さんがこの村へ調査に訪れた」ということを胸を張って語られたのですが、私は坂本竜馬脱藩のことは知っていたのに、宮本常一という名前は知りませんでした。
その後調べたところ、この方は、民俗学の世界では戦前の柳田国男に比肩しうる戦後の偉大な民俗学者です。
離島や山間へき地を踏破して失われつつある日本の民衆民俗史を綴ってきた人。

先日、松本の古本屋を訪れた際目にして早速買い求めたのが右の本。
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何と上高地付近を歩いていたのです。
読んでみると、上高地へ遡る梓川に奈川渡ダムや稲核ダムができつつある時に訪れていたのです。
そのころ私は小学生、母に連れられてダム建設の飯場を訪れ、超巨大な土木用ダンプに乗せてもらったという強烈な思い出があります。
ダム建設やその後の乗鞍スーパー林道工事で、梓川周辺や奈川から薮原への一帯は大きく変貌しましたが、その直前の風景や民俗を詳しく伝えている貴重な本でした。

この本に触発されて、この「私の日本地図」全15巻を買ってしまいました!
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昭和42年から51年にかけて出版された本の、全て初版本!
もちろん古本ですが、私には貴重なコレクションになりそうです。

これらの本を読むのはもちろん、この本を携えてそれぞれのご当地を訪問、昔と今の比較や、残っているかもしれない昔の姿を探訪するのも楽しみです。

とりあえず第1巻は天竜川、第2巻が上高地周辺なので、地元から民俗学的視点で歩いてみたいと思います。

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