10月31日から11月2日まで2泊で南会津へ、主目的は桧枝岐村です。

朝6時過ぎに家を出て、飯山までは霧の中。
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栄村から
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新潟県に出るときはクッキリ快晴です。
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十日町で国道117号線から252号線へ右折し、
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堀之内ICを目指し、
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国道17号線に入り
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国道352号線を発見、尾瀬、奥只見方面へ。
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この国道も酷道として名が知られています。
この線を枝折峠に向けてただちに入るか? 奥只見シルバーラインを行くか?

シルバーラインを奥只見ダムまで行くことに、
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シルバーラインとは銀の道ということ。昔この奥に銀の鉱山があったそうです。
全長22kmほどのこの道のうち18kmほど、80%がトンネルです。
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以前は有料道路だったからか料金所をくぐっていきますが、この先どうゆうわけか二輪車通行止めとなっています。
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最初のトンネルに入ります、
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この後ほとんどが真っ暗闇、岩盤がむき出しになった荒堀のトンネル。
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30分ほどもかかって奥只見ダムサイトに出ました。
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奥只見レイクハウス、
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店内では魚沼市に残る歴史ロマン「尾瀬三郎物語」をアピール中、
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朝早く家を出たので11時というとちょうど昼時、鶏肉がたっぷり入ったそば900円。
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駐車場からスロープカーが登っていきます。
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ダムサイトから奥只見湖遊覧船が出ているようです。
私は枝折峠を越えて奥只見湖畔へ行く予定なので遊覧船は不要です。

ダム建設当時?の朽ちた柱から奥只見ダムを望む、
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ダム側のトンネル入り口、このトンネルはダム建設の資材を運び込むために掘られたものを、その後も観光用に使っているということです。
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黒部ダム建設時に使った大町トンネルが現在も観光用に使われているのと一緒ですね。

シルバーライン入り口、国道352に戻り、左の大湯温泉方面へ、
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細い国道です、尾瀬まで65km、酷道っぽい雰囲気が出てきました。
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だいぶ高いところまで上りました。
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スノーシェードも草生して、
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三島由紀夫文学碑、奥只見ダム建設現場をモデルにした「沈める滝」を書いたということです。
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枝折峠(1065m)到着
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ここは滝雲や雲海で有名なようです。
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ここから東へ、奥只見湖畔の曲がりくねった×2乗くらいの九十九折を桧枝岐村へ向かいます。
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魚沼の山々を背に下っていきます。
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銀山平、銀の道
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江戸時代に銀の鉱山が発見され、最盛期には1万数千人が行き来したという場所です。
シルバーラインの銀山平入り口、
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奥只見湖には外輪遊覧船ファンタジア号が浮かんでいます。
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この先が九十九折の難所、
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沢の水が橋もないために道路上を流れる洗い越しがいたるところに出現します。
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この洗い越しは特に水量豊富、
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上手を見ると沢から大量の水が降ってくるようです。
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これでは少しの降水でも通行止め必至でしょう。

奥只見湖に別れを告げて、
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恋ノ岐乗越を過ぎ、
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鮮やかな紅葉の中を
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福島県桧枝岐村に入ります。
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御池から沼山峠への道がありそうです。
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尾瀬御池ロッジから先へ伸びているようですが、路線バス以外は入れませんでした。
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板倉群、釘や柱を使用しない倉庫建築、
落し貫板倉、
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井籠造り板倉
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柱を使わず厚板を井籠式に組み上げた技法、
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ここが桧枝岐村の中心地、
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道の駅案内所には
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何とハコネサンショウウオが、
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生きています。この地方ではサンショウウオを食する習慣があったようです。
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桧枝岐村の郷土料理、裁ちそばとはっとう。
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桧枝岐歌舞伎の舞台はここから、
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橋場のばんば、子供を水難から守る水神様、良縁づくり、悪縁切りにも霊験があるとか。
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歌舞伎伝承館、
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これが歌舞伎の舞台、上演する際には左側に花道が開かれます。
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桟敷席に当たる石段が周囲に周っています。
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昭和46年の上演時の様子。
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今日の泊りは民宿「檜扇」
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宿から歩1分にある源泉かけ流しの公衆浴場「燧の湯」単純硫黄温泉で源泉温度63,5度。
柔らかくほッとする温泉です。
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夕飯は地のものが、楢茸、栗茸、むかごなど、
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裁ちそばも出ました。
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ちょっと不格好ですがおかみさん手作りのはっとうも出してくれました。
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おかみさんの話では明日、村の小中学校の文化祭があり、中学生が歌舞伎を演ずるとか、
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この村では歌舞伎を後世に伝えるために小さい時から歌舞伎にかかわってもらうとか、他地区から来た若者も大いに関わっていると、出してきたのが地元のフリーペーパー
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長野県の大鹿村でも歌舞伎がありますが、若者育成の話を聞いたことがなく心配になりました。

また私が楽しみにしているのが宿の図書館? そこの蔵書によって宿主の興味が分かります。
山人の賦
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桧枝岐風土記、
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借りていきたかったのですが、大事な蔵書なので諦めました。
後に松本の図書館で山人の賦の1巻を発見、さっそく借りてきます。

この日の走行距離は319km。充実した一日でした。

明日はこの宿の前を走るトヤス林道を馬坂峠まで上り、小中学校で歌舞伎を見てから只見目指して北上する予定です。