6月8~9日は奥さんが実家へ行く日。
それに合わせて計画したのが、車で行ける日本最高地点の峠=大弛峠。その峠の西に見つけた朝日峠も徒歩限定ですが行きたい。
そこから山梨市へ下って雁坂峠を抜けて秩父へ、二日目は国道299号線を辿って十石峠を越え信州へ帰還するという計画です。

国道254号線を佐久へ、
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佐久からは国道141号線を佐久穂町韮崎方面へ
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左国道299号線は明日戻って来るルート、今日は直進します。
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小海線の踏切を越えて南牧(みなみまき)村へ、明日戻るルートの近くには同じ綴りの南牧(なんもく)村もあるので混同しないように。
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左川上村へ、
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小海線の信濃川上駅で一服、
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右金峰渓谷方面へ
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道際に看板、金峰山川発電所見学会とあります。
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好奇心から道を下っていきます。
長野県企業局の金峰山川阿知端下砂防堰堤
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ここから水を落として回すS型チューブラ水車
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企業局には計画中も含めて29の発電所があるようです。三峰川の美和発電所もその一つ。
ここは運転開始が6月1日、ちょうど良い時期に出会わせたものです。
パンフレットやダムカードもいただきました。
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今までに2度来た道なので自信がありましたが道に迷って林道地蔵線?
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そうそうこっちです。秩父多摩甲斐国立公園
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その先、左へ行けば大弛峠です。
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と、その時大きな雄叫びが! ちょうどスマホを見ていたのでスマホが狂ったと思いきや、
背後の檻の中にはロボットウルフ、熊などが進出しないように設置されているのでしょうか?
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林道川上牧丘線を一路峠へ、最初は良い道!
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橋を渡るとダートに
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その後は大岩の転がる極悪路! そのうえ急坂でローかセカンドしか使えません。
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私の悪戦苦闘を尻目にオフロードバイクは軽やかにに登っていきます。
絶対的なパワー不足とサスペンションのストロークや柔軟性欠如、タイヤも小径で段差を乗り越えられません。などと愚痴を垂らしながら、
でもそろそろか?
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その時上から時速5kmくらいでおっかなびっくり下ってきた軽ライトバンのおじさん、不安げにこれからの道中模様を聞いてきました。
「これじゃ厳しいですよ、腹打ちしないように気を付けて」と言いましたが、その後ろのバイクのお兄さんは不満顔です。5kmじゃ林道走りの醍醐味無いでしょう。
5年ほど前、新聞配達用のカブで来たときは、途中オーバーヒートで3回程エンジンを冷やしながら来ましたが、今回は一応ノンストップでたどり着けました。

大弛峠(2360m)は大渋滞、こちらのダートが川上村林道川上牧丘線、その先の舗装路は山梨県営林道川上牧丘線。村営と県営の差がクッキリです。
麓のロボットウルフからここまで約13km、所要時間が45分。
それでも平均時速17kmほどで登った勘定です。
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峠に愛車を置いて朝日峠へ、ここからは徒歩です。
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聞いたところ峠までは30分ほど。
最初は急登
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足場も悪い!
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そのうち尾根道に出て、まだかなまだかな、と思いますが、
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大岩を回り込めば
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眼下に峠らしき窪地が、
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朝日峠(2433m)に着きました。
信州百峠の205番目の峠に到達!
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ここで昼食と決めていたので、登山者が往来する中で愛妻おにぎり。
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ここには里から伸びる旧道が来ているようですが登山道以外は分かりません。
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往路40分、帰路が30分程、距離は片道2kmくらいでしょうか。
大弛峠との標高差たったの73m、でも疲れた。

大弛峠の鳥観図にも旧道が乗っています。
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山梨側への下降はいたってスムーズ、
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でもステップに足を乗せていると攣りそう、左足が痛くて曲げられません。
幸いなことにカブは下りでの左足操作が不要、足裏が路面をこする感覚も爽快です。
牧丘の千貫岩、200万年前の剣が峰火山の溶岩です。
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国道140号線に
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花かげの里まきおか
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敷地内には室伏学校、明治8年建設の山梨市文化財、
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重要文化財松本開智学校は明治9年ですので、こちらが古い、でも価値は国の重要文化財と市の文化財の差、年代以外にどこに違いあるのでしょう?

国道141号線を秩父へ
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道の駅みとみ
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雁坂トンネル有料道路へ
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料金は原付70円。原付二種でも同じかな?
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事前に調べたところ、このトンネルは原付OK,でも自転車や歩行者禁止らしいです。

延長6625mの雁坂トンネル。
一般国道では東京湾アクアトンネルに次ぐ2番目の長さ、山岳トンネルでは日本一、しかも原付が走れるトンネルとしては国内最長! それも70円で。
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ほぼ直線路をひた走ります。
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出口には彩甲斐街道出会いの丘、その碑にも「彩甲斐街道記念碑」
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どうやら国道140号線は彩甲斐街道と言うらしい、埼玉と甲斐の国を結ぶからですね。
雁坂トンネルの断面図
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中心部では大きな土圧がかかっていることでしょう。

秩父市へ
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栃本関所へ1,5km、
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ここは秩父往還、信州路と甲斐路の分岐点、甲斐へは雁坂峠、信州へは三国峠でしょうか。
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建物は幕末の物のようです。
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左中津川の標識がありました!
中津川渓谷を遡れば三国峠、それこそ関所の信州路への表記と符合します。
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次回は中津川渓谷を遡って三国峠に近づけるだけ近づきた。

三峰神社も次回の楽しみに取っておきます。
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道の駅大滝温泉、そこにあった秩父市立大滝歴史民俗資料館はカギが閉まっていました。
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大滝は名のごとく大滝で売り出し中、温泉も湧きます。
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秩父の象徴武甲山、
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今日の宿はルートインホテルグランド秩父
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宿の温泉は大滝温泉から運んできたものでした。

宿から歩3分の鮨キッチン粋で夕飯、
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お通しも豪華で旨い!
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だるまいかの刺身と桜エビのかき揚げを頼んで(写真忘れ)
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カウンターには見慣れないウヰスキーが、
Ichiro,s Maltとあるのであのイチローの名を冠したウヰスキー? と思ったら店主から訂正が入りました。秩父に蒸留所があり、創始者が肥土伊知郎と言うそうです。知らなかった!
とても価値が高いと自慢げ。

宿の隣の古民家? はと見れば、
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秩父セメント創業の地
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渋沢栄一も創業に関わったセメント会社がここにあったのです。
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この地から武甲山は目と鼻の先、渋沢は切り刻まれる前の武甲山を見て何を思ったのでしょう。
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飲みの最後に寿司とも思いましたが今日は簡単ライトにハンバーガーの夜食を食べてお休みなさい。
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