6月1日の夜は更けて、宇和島城のライトアップ。
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そして2日、
朝5時に緊急避難警報が宇和島市内に鳴り響きます! それで安眠が破られました。
朝のテレビでは台風2号の急接近 !
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宇和島から高知へかけて直撃です。

この日の予定では、宇和島から足摺岬を経て中津渓谷の宿へ行くことになっていましたが、急遽中津渓谷の「ゆの森」へ電話を入れたら「お客様来ない方が良いですよ」。
宿の人の口調にも切迫感が感じられます。 ということで今日1日、宇和島第一ホテルに連泊を決めました。

ホテルの方のお話。
2018年7月の豪雨で宇和島市吉田町では、斜面のミカン畑が崩落し、11名が亡くなるという惨事がおきました。

とはいっても、宇和島市内に慌てた雰囲気は感じられません。私も時間を持て余しそう、それならば目と鼻の先の宇和島城へ登ってみよう。

市内へ出てみます。 津波避難ビルの表示、ここの海抜も低いのでしょう。
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宇和島城の入り口、人っ子一人いません。
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雨で滑るので、推薦ルートはスロープで30分、
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しかし石段でもなんとか行けそうです。石段ルートは15分。
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井戸丸跡
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木立の中から明るさが見えてきました。
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本丸石垣。
左上の石垣はきちっつと積まれています、幕末の切り込み積み、右下は17世紀の野面積み。
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ここまでくると靴はびっしょり、カッパのズボンを穿いてきて良かった。
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二の丸跡
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そして本丸天守
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昨晩聞いたことですが、松本へ行ったことがある宇和島の人が「松本城は立派でいいですね、それに比べると宇和島城は砦程度です」と言っていました。
私は謙遜だと思っていましたが、確かに小規模。宇和島人は謙虚です。

城内に入り目が行ったのは、何といっても幕末の英傑伊達宗城。
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そして伊達宗紀
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階段も急傾斜
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天守から市内を眺める、視界もおぼろです。
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5角形の武者窓
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敵を打つ場合に、これなら広角の敵を狙えます。

城を出て帰りはスロープで、城山郷土館。
紹介ビデオを見せてもらいました。
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ここで目を引いたのは日本初の女医、失本(しいもと)イネ、フォンシーボルトの娘。
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その娘の高子(左)
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イネは長崎で生まれ、医術修行のため宇和島近郊に住む二宮敬作のもとで世話になります。伊達宗城もそれを援助。

そして細工師嘉蔵こと前原巧山
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日本初の蒸気船を完成させた技術者です。
午後に立ち寄った伊達博物館にその模型が。
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昼飯はきさいや広場で郷土料理を。
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奥さんが宇和島鯛めし+じゃこ天
鯛めしとは、新鮮な鯛の刺身をご飯に乗せ、たれと卵で和えていただくもの。
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私は宇和島さつまめし+じゃこ天
さつまめしとは、焼鯛の身をほぐし、地元のみそとすり合わせ、ご飯にかけるもの。
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昼飯が終わり、でも半日が余ります。
雨も小康状態、今日の予定地土佐の四万十方面へ
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インター一つ南の津島へ、道の駅津島やすらぎの里
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周辺の耕地を眺めると、
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道が冠水していたり、田んぼに水が入っていたり、
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市内では気にならなかった台風の爪痕が随所で確認できます。

帰りには伊達博物館へ、
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私が興味を持ったのは嘉蔵の蒸気船のみでした。

この日の夜もほづみ亭で夕食、あらかたの郷土料理は口にしたので、から揚げをオーダー。
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骨付きぶつ切りのから揚げ、これが美味しかったこと!
またかつおのたたきの生きの良さにも感激、本場の藁焼きでした。


この日は話題も少ないので鞆の復習。
持参した宮本常一の「私の日本地図、瀬戸内Ⅱ 芸予の海」
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昭和40年代の芸予
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現在の芸予
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鞆の風景の今昔も。
常夜灯と保命酒倉庫
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その現在、角度は違いますがそのものの倉庫です。
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蔵を兼ねた店舗
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現在の正面
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対潮楼
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現在の対潮楼
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遊郭の小路
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現在
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などなど、明日は台風一過、晴天が見込めそうです。