10月8日、井出孫六氏が逝去されました。
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私にとっての井出孫六とは、私の信州百峠を決意させてくれた人。
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「信州百峠」、この本に出合ったのが最終的なきっかけです。

それではきっかけの元をたどっていくと、
①子供時代病弱な私は駆けっこはいつもビリ、そんな自分の裏返しとして早いものが好きになりました。
②最初は馬が好き、そのうちに自動車やバイクが好きになりました。
③16歳でバイクの免許、18歳で自動車免許を取って、自分で走らせるスピード感が、カーブでの遠心力がた  まらない魅力でした。
④自動車やバイクで走っているうちに、道から脇に伸びている間道に目が行き、この道はどこにつながってい  るのだろう? 通り抜けできるのかな? 
⑤実際に間道へ入ってみたり、地図を調べると思いがけないところへ出られたり、敗退することもたびたび。
⑥人類学や民族学、そして民俗学などに興味を持った私が出会った人が宮本常一
⑦その人の本で
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 「私の日本地図」を発見、その第1巻が「天竜川に沿って」、第2巻が「上高地付近」
 どちらも信州、昭和30年代の山深い信州を描いた本で、多くの峠とその果たしてきた役割が書かれていま  す。

そのあとに「信州百峠」と出会い、信州の峠に関する良い道標になるな! と購入し、実際にバイク(時には自動車)での探訪なりました。

井出孫六という名前は知っていましたが、もう一つ関連する見学をしていたことも思い出しました。
2年前の4月、中小企業家同友会の例会で佐久は臼田にある橘倉酒造へ見学に行きました。
ここは酒蔵でもあり、博物館でもありました。
写真が無いのでその際の案内を添付します。
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江戸から明治、そして大正、昭和に至る政治家や文人墨客の書などが満載です。
それだけでも見る価値は十分にありますが、この酒蔵が生家であったのが井出孫六でした。
また井出氏の兄は三木内閣の官房長官を担った井出一太郎氏、姉が教育評論家の丸岡秀子氏です。

またまた今回知ったのは、橘倉酒造では「峠」という蕎麦焼酎を作っているそうです。
そのラベルを揮毫したのが井出孫六氏。

私の信州百峠達成のお祝いにこの蕎麦焼酎「峠」を取り寄せて
井出氏の著書を図書館で探しました。
「終わりなき旅、中国残留孤児の歴史と現在」
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綿密な取材と資料収集で満蒙開拓団で旧満州へ渡った長野県人の悲劇的な末路やその後が描かれてショックで、酒を飲みながらでは読めません。

また下記の井出氏の著書も見つけました。
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じっくり読んでみたいものです。