9月12日です。
今日は松本へ帰りますが、昨日妻籠ツアーに行った奥さんから「木曾の恋路峠に行ってきた」と聞いて、恋路峠?それはもしかしたら小路峠では? と思い、宿の女将さんに木曽の案内をいただいたところ、恋路=小路と判明、また案内図上には根の上峠の記載も。ということで南木曽から木曽を抜けて帰ることに。

国道256号線を南木曽方面へ、そこで昨日から気になっていたのが梨子野峠、清内路の集落から入れそうです。
国道架橋の下を潜り抜け
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こんな道を行くと
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ありました。清内路関所⁉
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この峠は1500年ごろにはできていたらしいです。下伊那と木曽路を結ぶ街道として様々な人が往来していた。織田信長麾下の森長可や、サツマイモでおなじみの青木昆陽、幕末には武田耕雲斎などの水戸浪士もこの道を抜けたといいます。

清内路街道の急坂を上ります。
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車の幅ギリギリ、日が差さない道は落ち葉が堆積し不気味に湿っています。
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こんな道では戻るに戻れません。ヘアピンカーブがあり、そこはやっとのことでUターンできそう。

そこには沢が、
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アンコ沢、サンショウウオが生息しているそうです。
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これから先は車では怖い! 次回はバイクで峠を上ろうと思います。
完登できませんでしたが、梨子野峠の標高は1172mです。
梨子野峠

ちなみに、これから読もうと思っていた本。
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「義烈千秋天狗党西へ」の中に、
梨子野峠や清内路峠が記載されていました。
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武田耕雲斎等の天狗党の面々の思いを抱いて、今度は梨子野峠を完登したいものです。


昨日上れた清内路峠、今日はゲートが閉まっています。
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工事車両が入っていたので行けたのでしょう。国道旧道であっても管理が厳しいですね。

南木曽で国道19号線に出て十二兼の柿其橋から恋路峠を目指します。
柿其渓谷
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こんなつり橋があり
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こんな渓谷、
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つり橋の先を登れば恋路峠らしいのですが、車道がありました。
いつでも旅は楽なほうがいい、のポリシーで行きます。
恋路峠にはあっけなく着きました。
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この峠、本来は小路峠、艶っぽい名前が良い?と恋路峠に改名か?

大桑村から見た恋路峠、南木曽町と大桑村の境をなす峠です。
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中央アルプスの眺望が効きます。
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この峠、柿其渓谷と阿寺渓谷の間にある峠。
今日の新聞で、阿寺渓谷で水遊びをしていた2人が溺れて亡くなったそうです。
このところの雨で水量が増したことと、元々高地から流れてくる水は冷たくて、夏であっても心臓に悪いようです。
恋路(小路)峠の標高は822m
恋路峠


次に向かうのは根の上峠、野尻宿と三留野宿を結ぶ峠です。
国道沿いのデイリーストア脇から上ります。
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のぞきど森林公園方面へ
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中山道が林道の随所を横切っています。
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のぞきど森林公園と分岐して右が歴史の道
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中山道も地図上では平坦でも、実際は難儀な山道。
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やっと根の上峠。
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ここも林道を中山道が横切っています。

与川の三差路を右へ、
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ここにも中山道、昔の旅人の困難さが分かります。
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根の上峠は奥深い、現在の国道はほぼ平坦、それに比べて旧道のアップダウンの激しいこと。
根の上峠の標高は840m。JR木曾野尻駅の標高が522mですから300m以上の標高差です。
根の上峠


上松で昼食、一路松本の前に、未だ見てない木曽の桟(かけはし)を、
上松⇔木曽福島は現代的なハイウエーになっていますが、下って昔の国道へ、
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ここが木曽の桟
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旧国道の足元に、慶安年間(1650年ころ)からの石積が残っています。
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ということで2泊3日の下伊那、木曽路の旅でした。
今日の走行距離は118km、約6時間の所要時間でした。