松本市浅間温泉にある「豆腐料理まるゐ」
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このお店が6月いっぱいで暖簾を下ろします。

戦前から浅間温泉に豆腐を製造して販売をしていたお店。
数年前までは1階で豆腐の製造、2階は豆腐料理まるゐとして営業を続けてきましたが、残念なことです。
まるゐの入り口にある象徴的なステンドグラスの看板
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料理の味を舌に刻み込んでおこうと29日にお邪魔しました。
やきとりを焼いているご主人をパチリ!
良い雰囲気でポーズしてもらいました。
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ご主人は、先代からやっている豆腐店にプラスして料理店を立ち上げました。
東京の鶯谷にある豆腐料理の老舗「笹乃雪」で修業をされてから「まるゐ」を立ち上げました。
このご主人は多くのエピソードの持ち主です。
子供時代に裏山で古墳を発見、桜ケ丘古墳といいますが、この時代の天冠を発見しました。この天冠は朝鮮半島の技術が導入されたものらしく、松本市に合併する前の旧本郷村の村章にもなりました。
また永らく山の会を主宰して、近隣の山はもちろん北アルプスからヒマラヤまでを踏破、自然をこよなく愛された方です。
私も山中で出会うと「山﨑さん、もっとゆっくり歩きましょう」と、歩く指導をしていただきました。

このお店で私がいつも頼む定番は
豆腐田楽
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田楽味噌が秀逸、私にとっては天下一の味です。

そしてつくね
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昔はわが社から廃鶏の肉を納入していました。今は他の肉屋さんから仕入れていますが、オーダーが上がってから練った肉をだんごに丸め、直火だけでじっくりと時間をかけて焼き上げます。そのうえでたれを二度漬けにして小まめに返しながら丁寧に焼き上げた味はVERYGOOD!
私も多くの焼鳥屋に出かけてつくねを食べていますが、ここに勝るつくねはありません。

そしてやきとり
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もも肉を、これも丁寧に返しながらたれは二度漬け、以前にはあったきも焼きもおいしかったな。
現在の焼鳥屋は、ほとんどが肉を焼いてから濃い目のたれを一度漬けてそれでおしまい、というパターンが多いのですが、二度もたれをつけると焼き機の痛みが早いし、煙も多いのでやりたがりません。
そんなことは無視して美味しさにこだわる姿勢も大好きです。

もう一つ食べた豆腐料理がとっくり蒸し
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一番下の器に海老や白身の魚、豆腐、きのこ、卵などを入れて蒸し上げ、上の徳利のたれと中の器の薬味を混ぜていただきます。
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揚げ出し豆腐やなめこ豆腐、卯の花も大好きでした。

松本でも古くからの銘店が姿を消していきます。
永らく続てきた店には必ず名物料理がありますが、その味の継承は容易ではありません。
そんな意味でも惜しいお店でした。

しかし「まるゐ」は一か月ほどの休業を経て、娘さんが業態を変えて再オープンするそうです。
私が好きな品々も再登場するそうなので、それを楽しみにしたいと思います。

また、東京鶯谷の「笹乃雪」にもぜひ行きたいものです。