12月25日
午前中所用で松本の町へ出かけました。午後の予定が無かったため、どうしようか?

ふっ、と思い立ったのが昼飲み、
何十年も前から昼から酒を心行くまで飲んでみたい、という願望がありました。年を取ってくると、蕎麦屋で玉子焼きなどを肴に熱燗をキュッと、そして最後に〆のそばをすすってほろ酔い加減で街をそぞろ歩き、というイメージ、
今日はそれを実現しよう!

しかしこの頃の蕎麦屋さん、昼食時に頼むつまみが貧弱、または存在しません。そこで思い立ったのが裏町の「木曾屋」
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ここは郷土料理の鯉や馬刺し、そして手打ちそばも食べられます。

松本民芸で統一された店内に入ると、他にお客さんは一人だけ、ゆっくりできそうです。

看板メニューの豆腐の田楽3本(300円)
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他に5本、8本があります。ここの定番、豆腐と味噌のマッチングが最適。ほとんどのお客さんがこれを注文します。

そして鯉のあらいハーフサイズ(600円)
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あらいは新鮮な鯉をさばいてすぐに〆ないと美味しくありません。ここの〆方はGOOD! 濃い目の酢味噌との相性もバッチリです。

私が世の中で一番旨いと思う鯉のうま煮(1050円)
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このたれもものすごく濃い目、これも新鮮な輪切りにしたての鯉を強火で炊いてあるみたい。
この料理は肉より内蔵が秀逸です、今日は肝臓や胃袋以外に白子がたっぷり入っていて、とても得をした気分。
一人前の3割が鱗、1割が骨、内臓が3割、肉が3割といったところか。鯉は小骨が多いのが欠点ですが、その小骨を口からつまみ出すのも風情です。
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小説を左手で、おちょこ右手に、生中1杯、熱燗2合と一緒に美味しくいただきました。
たれがもったいないのでご飯にかけたい、手打ちそばや焼き鳥も頼みたい、でも満腹で大満足な昼飲みでした。

天気も良いのでそぞろ歩き、
お店から北へは裏町通り、そぞろ歩きを始めます。
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女鳥羽川沿いの縄手通り、澄み切った大気と心地よい冷え込みは酒に火照った体を覚ますにナイスロケーション!
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このお店、手打ちそばの老舗「弁天本店」 古い木造3階建てが今や珍しい存在です。

そうだ!もう年末、松飾や関東締めを買っていかねば、
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四柱神社の前の松飾屋さんで買い求めて家路につきました。

長年の悲願が叶って大満足な一日でした。