我が家から歩いて20分、大村にある玄向寺は牡丹の花で有名、槍ヶ岳を開山した播隆上人が修行をした寺としても知られています。
そのお寺の上手の谷あいにかつて存在したという霊場女鳥羽の滝の掘り起こしをしようと活動を始めた若手民俗学者の市東さんに誘われて霊場の発掘?(実際は藪の切り払い)に昨日行ってきました。

玄向寺、
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子供時代、この右手にいちご園を経営する桃仙園があったり、保育園の遠足に来たりとなじみのあるお寺でした。この上流に霊場があったなどということは初めて知りましたが。

水野家廟所
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これも知りませんでした。
近くにいても知らないことがいっぱい!
この廟所も朽ち果てつつあったものをお寺の檀家さんが協力して再興したとか。
水野家の子孫は東京在住、今ではサラリーマンになっておりとても自力で維持は無理、そこで檀家さんの協力を得るということになったそうです。

その廟所の上流10分くらいの範囲に霊場が展開されています。
今日は廟所のすぐ上を開墾
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こんな石碑もありますが、昭和の時代にはこの滝の存在も知られていたようです。
しかしそれから三十有余年で樹木に覆われた、忘れ去られた存在になってしまうとは!

この斜面の樹木の伐採や草を刈ると昔の道筋が現れてきました。その間2時間、手足も腰もクッタクタ。

今日の作業はここまで、お昼には終わりました。
そのあと女鳥羽の滝を案内してもらいました。
滝への道標、
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二の滝
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御岳信仰の遺物、信仰されていた方々の位牌も安置されているということです。
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そして一の滝
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思っていたより大規模で迫力もあります。
今までに大量に繁茂する竹や樹木を伐採してここまで見れるようになったそうです。
まだ倒壊した石塔や大木の片付けなどやることがいっぱいありそうです。

その昔、修験者は岩盤からしみだしてくる水を樋に受け、滝に打たれて修行をしたそうです。
高いところから大量の水を体に受けてするのが修行と思ってきましたが、冬のさなかにチョロチョロと流れる微量の水を受けてする修行のほうが辛いそうです。
微量の水では体温がすぐに下がってしまうから、ということ。

松本平の里山にある霊場としては最大規模ではないか! という場所を再確認できて貴重な経験でした。