台風が関東上陸、長野県にも影響が出るか?! と思いきや雨が少し降っただけで通り過ぎてくれました。
9月9日、台風一過の後は晴天になるだろう、ということで一泊ツーリングで木曽路を目指すことに。
宿泊は開田高原に決めスタート!
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木曽にはたくさんの峠が存在、走りがいがあります。
まずは塩尻、木祖村境の峠、
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鳥居峠、神谷峠、姥神(うばがみ)峠、権兵衛峠、そして
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木曽町の地蔵峠、開田高原の九蔵(くぞう)峠、長峰峠へ

行きに立ち寄ったファミマ、トイレに書かれた注意書きにショック!
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男は立ちションが当たり前と思っていました。犬だってオスは足を上げてションするのに、現在の男性が女性化するのもうなずけます。

塩尻から本山を過ぎて木曽路へ、峠の連続のような風景、
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「ここより南が木曽路」
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注意しないと通り過ぎてしまう路傍にはここより木曽路の碑が、
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ここから東、塩尻方面は中山道の旧道(牛首峠、小野経由)と新道(洗馬経由)が分かれています。
牛首峠はまたのチャンスということで奈良井宿へ
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駅から宿場へは交通規制中、住民の車両しか入れません。
奈良井宿から鳥居峠へ登ろうか、というプランは中止、
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新鳥居トンネルを抜けて木祖村薮原へ、
薮原からの鳥居峠アタック、
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やはり車両通行禁止です。
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私の辞書に車(バイク)を置いて足で登る峠という選択肢はありません。そこで敗退です。

薮原宿で目に入った蕎麦屋さん?
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食彩工房そば実、お総菜屋さんでした。
ランチも用意できるということでおにぎりと手作り総菜各種、メインは煮込みハンバーグ、無理を言って味噌汁も作っていただきました。
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優しい味で穏やかなランチタイムが終了、
お店の前の「笑ん館」のベンチで食休み、ここは以前経営指針の勉強会で来たところ、そういえばその時のお弁当はそば実で作ってもらったものでした。
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神谷峠に向かいます。
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薮原の道の駅の向かい側に入り口を発見、
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登っていくとゲートが、その脇を右へ登る道が神谷峠か
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こんな道を登っていくと
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残念ながら500m程でシャットアウト
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山吹トンネルを抜け
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木曽町へ、左折すれば権兵衛街道
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急こう配のループ橋の手前に道しるべを発見、
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神谷峠の木曽側入り口、登っていくと
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やはり通行禁止、両側の入り口を確かめただけで諦めます。

続いてはその上流に位置する姥神峠、ループ橋の下を旧権兵衛街道へ
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ここも道が草むらの中へと消えていきます。
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新しく快適な姥神トンネルを抜けて羽渕へ
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ここで旧道に入り右折して登っていくと
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羽渕集落
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細い道の先には入山禁止
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ここが羽渕側の姥神峠入り口か?  ここも敗退。

三つ続けて峠敗退、それでは権兵衛峠へチャレンジしよう!
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伊那方面へ、途中にはゲートが、幸いなことにオープンでした。
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権兵衛峠到着です
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ここから伊那側へ行こう、しかし
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深い藪の向こうは固く守られたゲートが、土砂崩落で伊那へは降れません。
峠まではたどり着けたものの通り抜けは叶わず。
その昔はバスも通っていたようですが、栄枯盛衰、立派なトンネルを通り抜けて木曽⇔伊那間を30分で結んでしまう新権兵衛街道の開通によって古の主要街道も草にうずもれることに。

神谷の路傍に佇む開道記念碑
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そこには木曽の人々の思いが凝縮しています。
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権兵衛街道は木曽の人、古畑権兵衛等が1696年、姥神、権兵衛峠を開削して開通した峠道、その後伊那から木曽へ米などが運ばれ(米街道)ともいわれ、木曽の人々にとっては命の糧である米を手に入れる重要な道になりました。今も木曽から峠への道は通行可能(冬季閉鎖)に保たれていますが、峠から伊那へ降る道は閉ざされてしまいました。ここにも木曽の人々の思いのほうが伊那側の人の思いより強いことをうかがい知れます。

木曽町から国道361号線を開田高原へ
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そして左へ折れて地蔵峠
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二本木の湯を経て
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唐沢の滝
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そして峠へ
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ここにも峠を守ろうとした人々の物語が、安政の大地震(1859)で崩れた峠道を復旧させようと開田各村が協力して力を合わせたことが覗えます。
峠の由来の地蔵尊
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そして御嶽山を望む大パノラマ、
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末川で新しい国道361号線に戻り
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ガソリン補給、そして長野、岐阜の県境へと向かいます。
九蔵峠、山間のくねくね道ですが高低差はあまり感じられません。
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ここも御嶽山の遠望が利くロケーション、

そして西野、関谷を経て県境へ、そこにあったのが長峰峠
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峠の茶屋は閉鎖され
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侘しい県境からUターン、

今日の宿の「ペンションのらくろ」
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ここは開田出身の友人の級友が経営、この後、3,5kmほど離れた村の温泉やまゆり荘で汗を流して
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宿のご主人がビールをサービス、友人の友人というのはありがたいもの、木曽ワインも堪能しぐっすり眠りました。

この日の走行は151km、所要時間は7時間でした。