こんな本を借りて読んでいます。
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「もう牛を食べても安心か」 福岡伸一という化学や生命科学の専門家が書いています。
狂牛病がいつの間にか終息?して、私たちの頭の中から忘れ去られつつありますが、著者はそのことに警鐘を鳴らしています。

そして私の目が点になったのは、狂牛病のプリオンという曲者がどのように体に蓄積されていくのかというメカニズム。
知られているようにプリオンというのは細菌やウイルスとは違って、熱や酸によって死滅することが無い恐ろしい存在ということ。それを解説してくれたのがこの本です。

著者はルドルフ シェーンハイマーというユダヤ人の生化学者の説を紹介しています。
その説というのは「動的平衡」というもの。本の文をそのまま記載すると「生物が生きている限り、栄養学的要求とは無関係に、生体高分子も低分子代謝物質もともに変化して止まない。生命とは代謝機械の持続的変化であり、この変化こそが生命の真の姿である」という今までの栄養学とは全く違った生命観を提示しました。

また鴨長明の方丈記の有名な言葉「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし」や、チベットの生命観「身体という小宇宙と環境という大宇宙は絶えずともに手をたずさえて踊っている。互いのステップが乱れたり、この両者を突き動かす原動力のリズムがずれるとそこに疾病が生ずる」をシェーンハイマーの理論と同じ系譜と紹介しています。
西洋科学が東洋哲学を認めた瞬間ではないでしょうか!

私もこの本の言わんとすることに打たれました。これからもっと勉強して行こう!と思った次第です。