この頃は図書館にはまっています。
図書館って良いですね、たくさんの本があるのはもちろん、ちょっと興味を惹いても買うまでの決心が出来ない本でもたやすく借りて読めますし、自分の好みでなさそうな本を借りて目次や前書きを読んで好みに合いそうなら読めばいいし、合わなければ返すことも自由です。そのうちに好みでなかったジャンルに興味を覚えることもあります。視野が広がると言うか得した気分になること請け合いです。

この頃こんな本を読みました。
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最後の証言というところに惹かれて借りました。
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太平洋戦争の中で神風特攻隊は有名ですが、まだ20歳前の若者が何千人とこの作戦で命を落としています。
今までの私の認識では、彼らは自ら御国のために果敢に特攻に飛び立っていった格好良い存在という印象を持っていました。
しかしそれは彼らの生の声ではなく、彼らの上官、上司の証言だった。現在その上官もこの世に存在せず、特攻に生き残った彼らも90歳前後になって、重い口を開き始めた真実を収録したのがこの本です。
今を考えてみても、先の原発問題、安全神話に口をつぐんでいた人たちが、重大事故が起こってから内部の告発や今までとは正反対の報道がされています。
真実とは何か?を考えさせられました。

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もう1冊がこれ、長野県の東の端北相木村での早期縄文遺跡の発掘記録です。
先日私は農家見学でその近くまで行ったので興味を持ちました。
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その中で彼らの手仕事の精巧さに驚きました。鹿などの骨を利用して縫い針や釣り針を作っているのです。縫い針には1mmにも満たない小さな穴が開けられています。現在の何でも買えば済む私たちの暮らしでは考えられない根気と技術を1万年以上前の彼らは持っていたのですね、人間って素晴らしい。