2024年10月

日本周遊の旅(越後栂海山中)蓮華温泉、越後大所木地屋民俗資料館

10月14日は三連休の最終日、12日の火祭りの筋肉痛も収まり、清々しい秋晴れにも恵まれたので、急遽念願のプランを実行に移しました。

行先は蓮華温泉、糸魚川の山中にあります。まさしく糸魚川静岡構造線の発端部分です。
山懐に抱かれた秘湯中の秘湯、日本秘湯を守る会の創設者故岩木一二三氏が訪れて会の発足を決意したという所です。

大町から国道147号線を糸魚川へ、
IMG_8378

小谷から新潟県に入ります。
IMG_8380

平岩駅方面へ右折し、
IMG_8381

ここから蓮華温泉まで22km、
IMG_8384


この辺りまでは来たことがありますが急傾斜です。
IMG_8385

木地屋民俗資料館を過ぎ、
IMG_8387

林道白池線は工事中、
IMG_8389

崩落地を過ぎ、
IMG_8390

木漏れ日の中、急傾斜を登っていきます。
IMG_8393

この頃は明暗を繰り返す木漏れ日の道が苦手になってきました。
目の水晶体の反応が老化によって衰えてきたようです。

白池、その隣には小さな五月池もあります。
IMG_8400


ビワ平からの眺望
IMG_8402
左手奥が白馬岳、
IMG_8403

正面が雪倉岳?
IMG_8404

そして朝日岳
IMG_8405


ここからのゲートは厳重です。
このゲートが開いているのは6月下旬から10月下旬まで。来週末で閉鎖になるようです。
IMG_8408

夢見平
IMG_8410

ヤッホー平
IMG_8414

を過ぎ、木々の色も鮮やかになってきました。
IMG_8423


蓮華温泉到着、松本から4時間弱もかかりました。
停めきれない車が多く路上駐車も数多。
そこへいくとバイクは楽です、自動車の隙間にスィーと停められます。
徒歩5分で蓮華温泉ロッジ、
IMG_8432

日帰り入浴料は800円、野天風呂だけだったら500円です。
IMG_8429


案内の周辺図を見るといかに山深い山中かが分かります。
IMG_8434


野天風呂は4か所、時計回りで三国一の湯⇒仙気の湯⇒薬師湯⇒黄金湯の順番で周ります。
そして最後がロッジの内湯(総湯)へ、
IMG_8435


かなりな急坂を三国一の湯へ、
IMG_8441

小さな三国一の湯、二人で一杯になります。
IMG_8444

前の人が入浴中、女性が通りかかったのでためらいましたが私も意を決して裸に、でも脱いだ服を置く場所もありません。入浴時間30秒、

仙気の湯へも急坂、
IMG_8445

ここが源泉地帯、湯気が立ち上り、
IMG_8447

ブクブクと湯が沸きだしています。
手を入れると80℃くらいか、かなり熱いです。
IMG_8448


仙気の湯脇には薬師湯への注意事項が
IMG_8452

女性が入っている場合は男性禁制です。
今女性が入っているようです、なので仙気の湯で男性が渋滞中。
それにしても良いロケーション最高です!
IMG_8454


女性が降りてくると入浴中の男性が揃って服を着はじめ、薬師湯へ登っていきます。
中には上半身裸の人も、
私も仙気の湯滞在30秒で服を着て登ります。
薬師湯の目線から栂海新道のスカイラインが一望。
IMG_8456

これが薬師湯、
IMG_8459


今度は降って黄金湯へ、
IMG_8460

黄金湯は草むらの中、でも視線の先には登山道が通っています。
IMG_8463

(野天風呂の皆さんには写真撮影の許可を頂きました)

ロッジに戻って総湯へ、ここは10人以上の方が入っていたので写真は遠慮。
分析表
IMG_8466

源泉温度80,6℃、PH3,3と強酸性です。

ロッジの食事はうどん、牛丼、カレーくらい。
私はうどん600円を頼んでコンビニの手巻き寿司やコロッケと頂きました。
IMG_8469

高原で食べる風呂後の食事は美味い。

帰りはもちろん木地屋民俗資料館へ、
IMG_8536

木地師とは全国の山林を巡り、木こりや木工品を作る人。
ここにはどんな展示があるか?

伐採用ののこぎり、
IMG_8485

用途によって歯のつけ方も違ってきます。
IMG_8531


重要有形民俗文化財指定書
IMG_8487

そして木地屋支配組織「氏子狩り」、
IMG_8489

滋賀県の山中にある木地師発祥の地から全国の木地師を支配する組織があり、それらを介して全国の山林を渡り歩き木工の原料になる栃の木伐採を許されるというもの。

そのための証文、
織田信長(丹羽長秀)
IMG_8490

豊臣秀吉(増田右衛門)
IMG_8491

正親町天皇綸旨、
IMG_8492

朱雀天皇綸旨
IMG_8493

など古文書数々、

ここの木地師が進んでいたのは、木を刈り木工品を作るだけでなく、越中の魚津で漆塗りの技法を学んで、自ら漆器を作ってしまうこと。
IMG_8495

立派な漆器一式が置かれています。

極めて珍しいテビキロクロ、
IMG_8499

大正時代からは水車ロクロも開発されました。
IMG_8501

水車ロクロの仕組み、
IMG_8502


2階に登ってみて感心したのは自動回転風呂、風呂とはいってもお湯につかるお風呂ではありません。
それまでは木材を器に加工するまでを担っていたここの木地師が、大正時代に魚津から漆器の蒔絵技法を導入し、その漆器乾燥をするために作ったものです。その絡繰りの歯車が見て取れます。
IMG_8510

漆器乾燥もそれまでは器を手返ししていたものを、手間を省くために3階の天井に滑車を設置し
IMG_8524

ゼンマイ時計を使った絡繰りの仕組みがそのまま残されています。

また3階は民具の宝庫でもありました。
IMG_8526


1階の囲炉裏も、囲炉裏定番の自在鉤がなく大きなゴトクを置いて、大鍋に材料を入れても安定した煮炊きができるようになっています。
IMG_8534

天井にも普通の民家にはない竹のすのこをひいてあり、
IMG_8535

下地塗りした木地をかごに入れ乾燥させる場所にしています。
また、この地の木地師は小椋という姓を名乗っていて、私の高校時代の同級生にも親が木工をしている人がいましたが、小椋佳やバトミントンで名をはせたオグシオの小椋久美子も祖先は木地師をしていたのではないか、ということです。

小さな資料館ですが見どころはたくさんあります。
また本来は全国の山野を巡る木地師がこの地に定住し、その中で暮らし続けるための工夫のあれこれに思いを巡らせることも興味深いことです。
とはいっても既に2時過ぎ、暗くなるまでに家に帰らねば寒くなります。

ということで今日はお終い。
小谷の大網峠も行ってみたかったのですがこれで帰ります。

家にたどり着いたのは6時前、秋の日は暮れるのも早くとっぷりと夕闇に包まれていました。
この日のルートは
IMG_8543


走行距離は218km。1日で周るにはちょうど良さげな距離でした。








浅間温泉火祭り

毎年10月第2土曜日、今年は10月12日は恒例の浅間温泉の火祭りの日です。
先月19日に手作りした松明を今日は盛大に燃やします。
岩手から3名、埼玉から3名の有力な?助っ人が一緒に担いでくれます。
20241012_173145

梅の湯に安置してあった今回の松明はずんぐりむっくり、7時半過ぎに点火。

私はサポート役で手押し車に飲み物やバケツを積んで皆の後ろを歩きます。
のんびり行こうと思っていましたが、今年の松明は燃えが良すぎて準備した水がすぐになくなってしまいます。
あちこちから水を調達するのに四苦八苦、やっと炎が収まりました。
20241012_205745


でも順調に奉納場所の三射神社に、燃え盛る火の中へ奉納!
20241012_210253

そして皆で万歳三唱
20241012_210336


最後に神社へお参りし、無事恒例行事も終わりました。
20241012_210550

信州百峠(110)信越県境、奥志賀、秋山郷

10月5日も雨模様、今日は志賀高原に登ってから、奥志賀⇒秋山郷へ雑魚川沿いを下ります。
昨日に続き濃い霧が出ています。大丈夫かな?
IMG_8310


志賀高原から道を左に、県道471号線を野沢温泉、栄村方面へ、
IMG_8314

栄村まで75kmもあります、地図上ではほんの隣村の感覚ですがロングトレイルを覚悟しましょう。
IMG_8320


奥志賀へ行く道と分かれて秋山郷は直進。
IMG_8328

木島平村に入ります、
IMG_8332

栄村へ入ります
IMG_8333

秋山郷と野沢温泉村の分岐
IMG_8334

木の葉も少し色づいてきました。
IMG_8335

大瀧も過ぎ、
IMG_8337


いよいよ秋山郷、左へ行けば屋敷集落、右が切明方面
IMG_8342

切明へ、
IMG_8343


今まで雑魚川沿いを走ってきましたが、中津川との合流点の切明発電所
IMG_8344

そして中津川と
IMG_8345

雑魚川を望む
IMG_8346


国道405号線を小赤沢方面へ
IMG_8348

そして新潟県に入ります。
IMG_8350

すれ違えない国道を下っていきます。
IMG_8354


津南町にでました、国道117号線を飯山方面へ、
IMG_8356

道の駅信州さかえで温かい蕎麦の昼食を摂って、
IMG_8359

飯山で高速に乗り帰還しました。

今日のアップダウン
IMG_8363

奥志賀の上り下りは標高差がありますが、秋山郷へ入ってからは相当な低地を走っていたことにビックリ!

2日間の軌跡です。
IMG_8370

今日の走行距離は216kmでした。

この後15時からは会議です、急がなくっちゃ!




信州百峠(109)上信県境、風越峠、猿ケ馬場峠、鳥居峠、渋峠

10月4日は夕方から渋温泉にて勉強会があります。
そこで朝から下道経由で上信県境を見て回ります。

まずは四賀から筑北へ、雨模様のうっとおしい日です。
IMG_8209

四賀は会田の角屋前から立峠へ、
IMG_8213

善光寺街道の常夜燈
IMG_8214

林道へ入ります、
IMG_8215

ススキが道に覆いかかり
IMG_8216

残念ながら倒木に道をふさがれ引き返します。
IMG_8219

旧立峠入口
IMG_8221


迂回して風越峠のトンネルを、
IMG_8223

筑北は雲海の中、
IMG_8227


国道403号線を麻績へ、
IMG_8229

聖高原へ
IMG_8230


聖湖畔の善光寺街道猿ケ馬場峠
IMG_8234

旧善光寺街道です。
IMG_8237


千曲市へと下ります。
IMG_8239

松代からも国道403号線を須坂方面へ、
IMG_8242


右菅平の標識発見、私にとっては新しいルートです。
IMG_8243

道端にはこの先通行止めの標識が、しかし突き進んでみると
IMG_8247

本日通行できます。 ホッ!

無事にゲートも開いていました。
IMG_8248

工事区間、
IMG_8250

菅平へ
IMG_8252

広大なキャベツ畑が広がります。
IMG_8254


菅平から群馬県長野原へ、県道182号線で38km
IMG_8258

国道144号線に合流
IMG_8263

鳥居峠(1362m)を越えて群馬県へ、
IMG_8265


愛妻の丘は左、嬬恋村らしい地名です。
IMG_8267

愛妻の丘を過ぎ、
IMG_8268


草津町へ
IMG_8275

ちょうど昼時、草津運動茶や公園道の駅で
IMG_8277

森のお食事処しゃくなげで、
IMG_8278

上州もち豚のひもかわうどん890円、
IMG_8281


道の駅の向かいにあるベルツ記念館
IMG_8282

1階が土産物、2階が記念館です。
IMG_8283

ベルツはドイツ生まれ医学者で、明治時代に東京大学などで教えましたが、草津温泉にはなんども来訪したそうです。
以前草津に来た際、ハンセン病の療養所がありましたが、ベルツはハンセン病や性病の治療にもあたったらしいです。
IMG_8287

ベルツが来た当時の草津温泉、
IMG_8293

ベルツ水でも有名ですね。

志賀高原から渋温泉へ
IMG_8296

雨と霧が濃くなってきました。
IMG_8297

日本国道最高地点(2172m)
IMG_8301

霧で何も見えません。
IMG_8302

渋峠(2152m)も霧、
IMG_8304


そしてこの夜は渋温泉、春蘭の宿さかえやで勉強会。
その後の食事も凝っています。
20241004_184427

そして朝食も豪華絢爛。
20241005_071802


この日は上信県境を205km走りました。





信州百峠(108)湯峠から平岩へ

9月15日は久しぶりの小谷温泉。
ここ数年足が遠のいていましたが、あの名湯に浸かりたい!

その数年の間にお風呂もきれいにリニューアル、
20240915_154312

湯壺の堆積物も湯船もスッキリです。
20240915_154317

夕食も質より量から
20240915_173031

ボリュームはいささか減じましたがこちらもスッキリメニュー
20240915_173904


そして16日はあいにくの雨。
昨年の9月に初めて湯峠に立ちましたが、今回は逆のコースで湯峠から平岩方面へ行ってみます。
小谷温泉から湯峠までは鎌池を経てもすぐ、
20240916_090249

湯峠も青空になってきましたが、
20240916_090300


そこからが砂利道に、雉?がお出迎え、
20240916_090518

こちらは雌か?
20240916_092340


たいそうに草も繁茂しています。
20240916_092547


塩の道地蔵峠への分岐、
20240916_093208

雨でぬかるんでいたので今日はここまで、次回はバイクで来ましょう。
20240916_093224

大網周辺案内、
20240916_095045

前回も分からなかった大網峠への道を探しましたが、
20240916_095521

これも次回への課題として平岩駅、
20240916_100323


平岩で蓮華温泉への道標を目にしました、次回は蓮華温泉周辺を探索したいものです。





記事検索
月別アーカイブ
プロフィール

hongokeiniku

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ