９月１３日は家に帰るのみ。
ただ、今日は午後から会議があるので昼過ぎまでに帰らねばなりません。
あまり回り道はできないので、宇奈月界隈を廻って帰りたいと思います。

昨日から気になっていた、宿とは黒部川を隔てた対岸。
山肌が垂直に切り開かれて、宙づりのように重機がぶら下がっていたり、

アースシェッドのうえから土砂が崩れている光景を目にしていました。


そのアースシェッドの下を車が行き来しているのを確認して、あそこの先まで行けそうと思いました。
その前にホテルの裏山がどうなっているのか？
昨晩の居酒屋河鹿の横の道を登っていくと、

スキー場が現れました、宇奈月温泉スキー場。

そこに佇んでいる石碑は鳥獣供養碑、温泉街の調理師会が建てたものでしょう。


も一度温泉街に戻ると、標高229ｍ

黒部ダムの標高が1648ｍ。富山湾から黒部ダム（黒四）までが直線で約40㎞、宇奈月が229ｍだとすれば、ここからダムまでの標高差は1419mもあることになります。
その標高差と北アルプスの類まれな降水雪の量が、数多の発電所を立地させた源でしょう。

町の中心地にあった美味しそうなお菓子屋さんが開いていました。（まだ８時過ぎ）

声をかけると、まだ開店前なのでという反応でしたが、店においてあるものでいいのでということで、黒薙の月というきんつばを買い求めてきました。

想影橋を渡る際に目にしたのが

想影展望台に建つスペインのアーティストが設計したモニュメント。

さあ！、土砂崩れのアースシェッドを潜り抜けましょう。

潜った先には新柳河原発電所、西洋の砦のようです。

宇奈月ダム

の先で行き止まりがとち乃湯


帰りにはトロッコ電車と行き違い

朝まだ陽も差し込まない弥太蔵谷ではさぎが舞っていました。



いよいよ帰路につきます。
県道13号線を朝日方面へ

思いがけなく新潟県境が工事中の向こうに

今まで新潟との境は親不知のトンネルの中にあると思っていたので、早い登場に驚きました。
越後市振の関、道の駅です。


そこからが親不知になります。
北アルプスの西の始まりが親不知、

トンネルやアースシェッドを潜り抜けた先に親不知、

そして新しい発見が、栂海新道への登山口がありました。

北アルプスへ日本海から登るならここからです。

北アルプスの始まり親不知が一望できる展望台から、


その先に親不知ICと親不知ぴあパーク、


青海を抜けて糸魚川市内に入り右折して国道１４８号線

糸魚川市内を抜けるとフォッサマグナ大断層見学地、

断層自体はここから500m、10分ほどのところにあるようですが、今日は先を急ぐたび、

次回のお楽しみにします。

この道名物？のアースシェッドをいやというほどくぐって、


やっと帰ってきました長野県境。

私もこの辺りでフラフラ、白馬のコンビニでおにぎり購入、
そしてガソリンも補給して、愛車の足元を見ると、

前後ともタイヤが限界でした、またチェーンも伸びきってチェーンケースの中でカタカタ言っています。

そんな３日間の旅でしたが、今日の軌跡

そして３日間の軌跡です。



今日の走行距離は167km、３日合計で689kmでした。
燃費は３日平均で1ℓ当たり59,3㎞と予想範囲内に収まりました。

９月１２日は晴れの予想です。
今日の目的地は越中の奥地有峰湖、剣岳のベース馬場島を巡って宇奈月温泉まで。
宿の近くにあった高山本線笹津駅から

有峰湖へ行くのには立山方面から入る道と飛騨側の神岡から入る道がありますが、より難易度？が高く遠回りの神岡ルートにしました。
国道４１号線に出ます。


飛越県境の猪谷関所近くでガソリン補給、

そして飛騨に逆戻り


スカイドーム神岡でルートを確かめると、

ドームからすぐの江馬町を左折、


江馬氏城館跡を右に見て

県道484号線を北東方向へ

難路の予感ですが

気持ちの良い道が続きます。

天空の隠れ家山之村牧場、休業のようです。

今は神岡町ですが昔は山之村と言ったのでしょうか。

曹洞宗福寿寺、この辺りまでは有峰湖の標識がなく不安です。


やっとあった有峰湖飛越新道は左へ！

ここからは青空へ向かっての超快適な道。

飛越トンネルに着きました。


トンネルを抜けると越中です。有峰ダムまで19㎞

そこにあった料金所、

何と、バイクが500円。小型車でも2000円です。

平日の９月にしては対向車もないと思っていましたが、有料道路としては割高です。
パンフレットをもらうと、急カーブ、急勾配、落石、ガソリンスタンドはありません。

ワクワクします。

飛越高原天の夕顔の道

猿も出没しますが快適な下り道が続きます。

有峰林道竣工記念碑

有峰ダムまでもう少し、

左は林道小口川線、私は右へ。

有峰ダム到着

ダムの堰堤の上を進み、

眼下は和田川


ダム湖百選有峰湖

有峰ダムとは、堰堤がカーブを描いているのでアーチ式ダムかと思ったのですが実際は重力式ダムでした。

ここで大失敗、バイクを倒してしまいブレーキがポキッと折れてしまいました。

有峰ハウスを過ぎ、薬師岳のベース折立まで行こうか？　でも昼食場所はありそうにないので引き返します。


立山方面へ、

その先の新坂森トンネル、東坂森トンネルに突っ込んだとたん、トンネル内は無照明！
暗闇に中でのバイクのライトの心もとないこと。ビクビク進みました。

新ニンニクトンネルにはわずかながら照明が、


料金所、ここで昼食場所を聞きますが、立山市内へ行かないと無いとのこと。

ガソリンスタンドも飲食店もない有料道路でした。
称名川を渡り立山市街地へ、


ありました！　以前にも通り過ぎ、テレビでもおなじみのコンビニエンス立山サンダーバード・

手作りオリジナルのサンドイッチ、

だいぶ棚が空いてきましたが手作りおにぎり。

おにぎりの具もユニーク、ワニ、カンガルー、ホタルイカ、サメ、ナマズから立山牛まで。

私の昼食はキュウリ、コンブ、イノシシをチョイス。

店の前のベンチで美味しくいただきました。
隣はさんぞくカフェ、営業していないようです。


次に目指すは馬場島、

県道46号線を馬場島へ、

上市から馬場島へ、３月23日にも通ったスノーシェードを抜け、

剣岳は雲の中、

３月はここでゲートが閉まっていました。

早月川河畔に建つぞろめき神社、

祀っているのはスサノオの神、オオヤマツミノ神、ミズハノメ神、ヤイカズノ神。北陸電力の有志が祀ったものです。

ここで剣岳が全貌を表しました。

馬場島荘から奥へ、

大窓小窓池の谷方面への登山口、

早月尾根への登山口、

ここから入山すると早月尾根を経て剣岳へ、

その先は早月川の河原、ここで折り返します。


帰りは県道67号線、宇奈月大沢野線を滑川へ、

蓑輪頭首工、農業用水用の堰です。

大日みのわ峠を越えて、


魚津でガソリン補給後、

宇奈月温泉へ

宇奈月温泉駅の前、


今日の宿はフィールウナヅキ

この宿は温泉はありますが、夕食はありません。
宿で聞いた情報で推しの店「河鹿」

富山おでんと

釜めしの店、


これが正解！
おでんも絶品、とろろ昆布も別オーダー、

サスの昆布締めも美味、そして〆の素ラーメンのスープが旨いこと！

久しぶりの当たりの店で大満足でした。

ホテルからの夜景は、まるでジオラマを見ているよう。

黒部トロッコ電車が精密なおもちゃに見えます。


今日の走行距離は222㎞、こんなルートでした。


今夜は宇奈月の湯で疲れを癒します。

９月１１～１３日にかけて、目的地は飛騨と越中富山の県境から立山連峰の南側を周ります。
北アルプス、立山連峰を周遊するルートを描きました。

初日の１１日は、１月に雪で阻まれて行けなかった天生峠を抜けて白川郷へ、そこから折り返し天下の酷道として名高い国道471号線を富山へ抜けようと思います。
安房峠方面は晴れ間ものぞいています。

安房トンネルを抜けられれば楽ですが私のバイクは110ｃｃ。このトンネルは高速道路の規格なので抜けられません。

旧道を安房へ、

久しぶりの安房峠


平湯温泉に降り立ちます。
国道471号線はここが終点、起点の石川県羽咋まで総延長182,9㎞の国道ですが、これから行く岐阜県の河合町から富山県の八尾町までが酷道になっているようです。

神岡からは国道41号線に合流します。

国道表示もこのように、


すごう（数河）峠895ｍを過ぎ、

国道41号線から右へ、白川郷へ行く道です。

まずは天生峠から白川郷へ、

先日郡上八幡へと続く国道472号線も並走しています。

川合町の標識には国道471号線に行先表示はありません。

１月に来た時の到達点、この先は50cm程の雪が積もっていました。


そろそろ天生峠か

天生峠1290ｍに到着、右へ行くと白川郷へ、

この角度の方が峠としてはリアルです。

ここは天生県立自然公園、

今日のルートが分かります、白川郷へはもう少し、折り返しての国道471号線も分かります。


下りに入り、白山連峰は雲の中。

昔は入れた白川郷一望の展望台はシャトルバスでしか行けなくなりました。

白川郷らしい風景

今日は観光目的ではないので昼食の店を物色、お食事処いろりにて、

飛騨牛カレーそば1200円でした。


松本で満タンにしたガソリンも心細くなったので補給、151㎞走行して2,57ℓ＝ℓ当たり58㎞でした。
山道もあったのでまあまあの数値です。
しかし大観光地の白川郷ですがスタンドは1軒しかありません。
中瀧を通り天生峠へ上り返し、

河合町の飛騨牛繁殖センターを過ぎ、

空は快晴ですが雨が落ちてきてドキリ！　これからが酷道ですよ。


いよいよ国道（酷道）471号線

富山まで60㎞、

噂通り川沿いにもガードレールはありません。

落ち葉積もる道

びくびくし通しでしたがやっと楢峠です。

お地蔵さん

反対から見ると

この道は国道471号線と国道472号線が並走、

対向車がきましたが、自動車どおしの行き違いは厳しそうです。
富山県境に着いてホッ！

その先にもガードレールの設置は無し。


八尾町の大長谷温泉、

その先で国道471号線は左折、今日の宿は直進ですがもう少し国道471号線に付き合います。

やっと国道らしくなった国道471号線。

合掌文化村利賀、

南砺市方面へ右折

利賀の中心部を右折して

延々とスノーシェードが続きます。

きりが無いのでいっぷく茶屋で折り返し、

延々とスノーシェードを抜け、

眼下ではダム工事が進行中、

道の駅利賀に立ち寄り

この村の産すす竹の水煮、利賀そばパスタを購入


今日の泊りは神通峡春日温泉ゆーとりあ越中

夕食は懐石料理

お品書きです。


充実の一日でしたが走行距離はちょうど300㎞、約９時間の旅行でした。
そしてこんなルート。