2024年07月

日本周遊の旅(北海道 道北③)利尻島、礼文島

7月12日、利尻島での目覚めは5時半でした。
今日は8時にレンタカーを借りて島を一周、13時15分のフエリーで礼文島へ、そこでは観光バスで島の縦断、香深に宿泊というスケジュールです。

朝食は7時から、その前にペシ岬に登ってきましょう。
利尻岳がおぼろながら初めて姿を現しました。
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利尻岳を背景にウミネコが佇んでいます。
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ホテルの裏山がペシ岬。
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会津藩士の墓
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そして恋する灯台と命名された?鴛泊灯台、
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そこから急傾斜を登るとペシ岬頂上、利尻岳の頂上が雲に隠れはじめました。
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海岸を見ると漁をしている小舟が、船頭さんが足で舵を操作しながら海中を覗いています。
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8時から午前中だけ借りたレンタカーはトヨタのヤリス、
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これで島を一巡りします。一周61kmの島を時計回りに周ってきましょう。
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まずは姫沼、晴れていれば利尻岳を眺めるビューポイントですが、
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残念ながらこんな感じです。
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次に行ったのが、吉村昭の小説「海の祭礼」のモデルになったラナルドマクドナルドが上陸した地点。
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吉村昭の説明文
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石崎灯台
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その沖でも小舟が出漁しています。
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鬼脇集落には利尻島郷土資料館
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入口には大きなトド、
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ペシ岬は明治時代には双頭の岩山でしたが、稚内の北防波堤ドームを作るために小さい方の岩山を掘削されて現在の姿になりました。
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この人がラナルドマクドナルド、
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北アメリカの船員で冒険家、1848年に鎖国下の焼尻島に上陸したが無人島と思い、その後利尻島にボートで漂着しアイヌと会いその後日本人に捉えられた。その後長崎に送られて取り調べを受けたが、通詞の森山栄之助などに英語を学ばせる。
後に森山栄之助らは浦賀に来航したペリーの通詞を務めた。
日本開国に一役買ったアメリカ人です。
ヒグマはいないと言われていた利尻島で明治45年に捕獲されたヒグマ、
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2018年にも106年ぶりにヒグマの足跡やフンを発見、どうやら天塩あたりから海を渡って来たようです。現在ヒグマの存在は確認されていません。
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島にもあったセイコーマート、ここも含めて利尻島に3軒ありました。
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セイコーマートの隣には利尻昆布生産者直売所
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白い恋人の丘
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北海道銘菓で知られる石屋製菓の「白い恋人」のパッケージになったのがここから見る利尻岳。
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ここもビュースポットのオタトマリ沼、
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仙法志御崎公園ではニシン漁などで使われた間(本来はさんずいに間)が観光資源に、
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ここで私は不覚をとりました。回遊できる間を歩いていて足を滑らせ右足膝の筋を伸ばしてしまいました。それによって20日後の今日でも人工関節?? 最低3週間はこのサポーターを外せません。暑い盛りですが風呂にも入れずシャワーのみ。
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この公園では上等な馬糞ウニの採取もさせてもらえます。
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利尻町立博物館
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随所で見た小舟漁の実際が分かりました。
アワビ漁
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ウニ漁
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小舟を操る体勢が厳しそう、足がつってしまうかな?

川崎船、タラやニシンの沖合漁業に使われた漁船です。
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麗峰湧水
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まろやかな水でした。

鴛泊とは反対側にある沓形で、ちょっと早い時間でしたが飲食店を探します。
ラーメン屋さんはありましたが長い行列が、他を探す中でキッチンカーを発見、
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ここで買って港で食べよう、メニューは
中札内田舎どりの半身揚げ、行者ニンニク饅頭そしてエビジャガ。
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ここにも会津藩士の墓が、
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その後、島で一番気になっていたミルピスを探します。
道路からちょっと入ったところで発見、
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ミルピスとはカルピスのような乳酸飲料、軽くまろやかな飲み物が350円、
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牛乳瓶に詰めたこれは2~3日しか日持ちしないので、冷凍濃縮タイプを送ってもらうことに、
ミルピスと野グミ、こくわのジュースが後日届きました。
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1,5ℓ 冷凍濃縮ですが、解凍して500mlのペットボトルに移し替え、それを3~4倍に希釈して飲むという手間も大変。その上各7425円と高価な飲み物。

フェリーターミナルでもミルピス発見、こちらは480円とお店よりお高く売っていました。
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レンタカーを返し、昼食も食べ、膝の手当てのために薬屋さんを探しシップ薬を買い求めて礼文島へ、
利尻岳の全容は見えません。
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礼文島では島内縦断の観光バスに乗車。
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南端の香深から澄海岬を経て北端のスコトン岬へ
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澄海(すかい)岬では足が痛くて岬まで行けません
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スコトン岬でも上り下りはきつそうでここで諦めます
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望遠で岬を撮ります。
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ここは日本最北減のトイレ、
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日本最北限到達記念証
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確か日本最北端は宗谷岬のはず、最北限とは? バスガイドさんに聞きますが不要領。

香深に戻りバスを降ります。

礼文町郷土資料館は残念ながら時間切れ、
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今日の宿は桜井旅館
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旅館の風呂は小さめということで、向かいにある礼文島温泉うすゆきの湯へ、
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充分に温めれば膝も良くなるかな? 松本へ帰り医者に聞くところでは温めるのは良くないとのことでした。

旅館の夕食は派手ではないが美味しかった。最後の味噌汁が特に印象に残ります。
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痛い思いもした利尻、礼文の夜も更けていきます。

























日本周遊の旅(北海道 道北②)稚内、ノシャップ岬、宗谷岬、利尻島

7月11日は薄曇り、今日は稚内まで行き、そこからフェリーで利尻島へ渡る予定です。
稚内までのルート、
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国道232号線を日本海に沿って北上。
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左(海側)に延々と続く柵?は何だろう??
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いかにも北海道らしい一本道、風力発電の風車が至る所に、
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苫前、羽幌、遠別を経て天塩の道の駅へ、
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ここではしじみの大貝を売込中、しかし旅の途中で生ものは買えません。
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土産にしじみの潮汁、しじみラーメンを購入。
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広大な牧草地では牧草のロールが点々と、
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北緯45度線を越えます。
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稚内は右へ、内陸を走ってきた国道40号線に合流、
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稚内市内へ入りました。昔懐かしい「つぼ八」、そういえばつぼ八のフランチャイズチェーンに入ることも考えた過去があります。
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稚内のランドマーク=古代ローマ建築のような北防波堤ドーム、
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今が盛りと咲き誇る北国の花々、
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稚泊航路記念碑
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稚泊とは稚内から大泊(現在の樺太のコルサコフ)までの航路、北防波堤の先で連絡船に乗り込んでいました。
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海上保安庁の巡視船りしり
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ここに昭和の大横綱大鵬の碑が、
1945年8月、ポツダム宣言を受諾した後、大鵬は母等と一緒に樺太から引き上げ船で小樽へ向かいましたが、母がひどい船酔いのため稚内で下船、その後引き上げ船は日本海で潜水艦の魚雷によって撃沈されたため九死に一生を得ました。それを記念した碑です。
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フェリーターミナルで出航時間の確認をすると、
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何と時間を間違えていました。5月までのダイヤを見ていたようです、14時30分と思っていたのが実際は16時40分。
まだ時間はたっぷりあります。
そこで昼食後、ノシャップ岬、稚内公園、宗谷岬を周ることに。

稚内駅、日本最北端の駅。
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駅の運賃表
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そこの隣で昼食。
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私は海鮮丼とそばのセット、奥さんはウニが食べたいと三色丼。
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店の人からひと言「ことしはウニが不漁なのでお値段を2800円から3300円に値上げしています」とのこと。値上げのわりにウニが少ないぞ!

稚内の北にあるノシャップ岬=野寒布と書きます。日本最東端の納沙布岬とは違います。
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そこからは北の守り、自衛隊のレーダーが、
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稚内公園へ、丘の上に公園が広がっているようです。
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公園頂上には北方記念館と開基百年記念塔、
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早速北方記念館へ、巨大な狼がお出迎え、残念ながらカナダ産でした。
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過酷な寒気の中で生活を支えた蝦夷地のカッヘルストーブ、
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宗谷の寝棺、
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柩のようですが、厚い板で一畳敷ほどの箱を作り底に笹の葉を厚く引き詰め、熊の毛皮などの引きその上に布団を引いて、蓋をした中で寝るという寒冷地ならではの寝具でした。
こんな感じで寝てみました。
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伊能大図の稚内は驚くほど精緻です。
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水道ろ過機
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寒気ばかりでなく水も悪かったことが分かります。
昭和8年、現役で活躍中の北防波堤ドーム
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記念塔の頂上まではエレベーターで行けますが、あいにく霧がかかってきました。
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北方記念館を出て、南極観測樺太犬訓練記念碑
南極観測船宗谷に乗って行った犬もここで訓練を受けたのですね。
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記念碑の奥には女鹿が、5mほどまで近づいても逃げません。
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樺太慰霊碑
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宗谷岬へは往復2時間程、時間があるので行ってみます。
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左へ延びるのが宗谷丘陵、
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40分程で宗谷岬に、これで日本の最西端、最南端、最北端制覇です。
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間宮林蔵像、
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宗谷岬から3kmほど稚内よりには間宮林蔵が樺太へと渡った場所が、
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宗谷丘陵を貫く最北の白い道、
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帆立貝の貝殻を敷き詰めた道です。
ここの鹿も逃げません。
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フエリーターミナルには程よい時間に着きました。
16時40分発、利尻島の鴛泊着は18時20分。
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2等船室、昔の連絡船と比べれば快適、
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カムチャッカに沈む夕日
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利尻島に着きました。
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今日の宿は鴛泊の利尻マリンホテル、背景の丘はペシ岬(翌12日昼の撮影)
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利尻岳は雲に覆われて見えません。
陸路184km、海路52km、合計236kmの旅でした。
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ホテルの風呂はナトリウム塩化物泉、
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料理を撮り忘れましたがメニューは
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チョコっとですが新鮮なバフンウニが出ました。































日本周遊の旅(北海道 道北①)月形樺戸博物館、留萌

日本周遊の旅のハイライトは、何といっても日本の東西南北の端を極めること。
3月に八重山諸島へ行って、西の端(与那國島)と南の端(波照間島)は踏破しました。

今回は北の端(宗谷岬)を主目的に、北海道道北へ行きたいと計画を練りました。

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7月10日から16日までの7日間。
大まかなルートは新千歳空港⇒留萌⇒稚内⇒利尻島⇒礼文島⇒稚内⇒オホーツク海沿岸を興部町⇒旭川⇒富良野⇒新千歳空港 というルートです。
この7日間、幸いなことに天気は良さそうです。
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松本は雨模様、こちらはこれから天気悪そう。
そんな中、皆さん申し訳ありません、行ってきます。
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11時には新千歳空港に到着。早速予約していたレンタカーを、ニッポンレンタカーのニッサンノートを借りました。
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千歳インターから道央自動車道に入ります。
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輪厚のSAで昼食、北海道最初の食事は軽めに味噌ラーメン。
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最初の目的地は月形樺戸博物館。
月形朝へ行くため、江別西で高速を降り月形町を目指します。
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さすが北海道、まっすぐな直線道路が続きます。
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月形町役場の付近をうろちょろ、博物館が分かりません。
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道が一本違っていました、月形樺戸博物館に到着。
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この建物は旧樺戸集治監本庁舎そのもの。
樺戸集治監とは北海道で初めて、全国でも3番目に古い(明治14年)監獄です。もちろん名の知れわたった網走刑務所(明治23年)より古く、この建物も明治19年のものです。

玄関の石段をよく見ると、中央部が削れて低くなっています。
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このすり減った石段は、囚人が鉄丸や鎖を引きずったまま歩いたので低くなったとか。
裏から見ても、北国の厳しい冬も乗り越える頑丈で堅牢な建物です。
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私が樺戸監獄を知ったのは吉村昭の「赤い人」という小説から。
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このころは囚人に赤い着物を着せていたようですが、ここの囚人が北海道開拓の尖兵として過酷な労働の中で道路網などを築いてきました。
残念ながら館内撮影禁止のため詳しく話せませんが、館内にはその当時の道路開削工法や歴史がいっぱい詰まっています。
月形町の由来になったのが初代監長の月形潔、
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今日の泊りは留萌、まだ150㎞ほどもあります。
県道月形厚田線をまっしぐら
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日本海沿いに出て国道451号線を留萌へ
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国道の半分はトンネル
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抜けたところに絶景が、国道開通記念碑の向こうには滝が落ちています。
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昭和56年に開通したこの場所は雄冬、滝の名前は白銀の滝
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夕闇迫るころ留萌に到着、名所見物として黄金岬へ。
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黄金岬、
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その脇には「君のゆく道は~」の歌詞で懐かしい「若者たち」の作者=佐藤勝の碑が。
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ここはゴールデンビーチともいわれ、キャンプを張りながら日本海へと沈む夕日を見る名勝とか。

留萌市内にあったコープサッポロ
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そこにあったのは松本の商品、安曇野食品工房のゼリー。
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今日の泊りはホテル神居岩
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宿の前には神居岩が鎮座
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ここは温泉で薬効もあるようです。
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嬉しいことに夕食は部屋出しです。
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さすが刺身やカレイの煮つけは美味しかった。

そして朝食は簡素ですが充分な量。
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この日は走行距離181㎞、広い北海道は交通渋滞もなく信号もまばらなので時速60㎞ほどでは走れそうな感触を得ました。








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