2022年10月

信州百峠(83)鳩打峠、ヤハズ峠

10月16日、今日も快晴!
寝坊して、8時にフロントのコールで起こされました。9時にホテル出発。
朝の長姫神社、
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早速、西部山麓農免道路を西へ、
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ここを右折して、飯田国際射撃場を目指します。
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右へ曲がると、国際射撃場、そして林道鳩打線へ入ります。
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掲示された地図によると、鳩内林道、そして鳩内隧道も明記。
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飯田国際射撃場は右、林道は直進、いよいよ熊出没注意の領域。
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かなり狭い林道ですが、一応舗装はされています。
V字型に区切られた青空が爽快!
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東屋があり、高鳥屋山登山口。ここが鳩内峠(1115m)。
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鳩内隧道です。
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車1台ギリギリ、心臓がすくみます。
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鳩内峠
鳩打峠


大平側の出口、トンネルに扉が設置、何のための扉?
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ここからは舗装が無いようです。心して行きましょう。
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清内路から大平方面の眺望、
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最初は平坦な、でもかなり狭い道。
地図上でも幅員3m未満の黒の実線で書かれています。
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悪路の様相、沢沿いには上から流れてきた流木が積まれています。
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沢が決壊し、土砂の堆積も見られます。
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やっと人間の足跡が、廃屋が見えてきました。
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鳥居の脇には、大平財産区設置の碑
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黒川堰堤建設中。
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やっと県道8号線へ、鳩内林道終了。
ホテルからここまで22kmを1時間30分かかりました。
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大平宿、左いいだ道、右きそ道。
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大平峠(1358m)
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その脇にある隧道には木曾峠とあります。
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大平街道
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木曽見茶屋からの風景、
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国道256号線にでます。そこを清内路へ左折。
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清内路トンネル(清内路峠の下)を抜けて、漬物屋に立ち寄ります。
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清内路は信州伝統野菜のメッカ、
清内路きゅうり、清内路かぼちゃ、清内路にんにく、清内路黄いも、赤根だいこん。
これらが清内路特産です。
聞いたところ今の時期は、赤根大根の漬物だけでした。ゲット!
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この一番上が赤根大根、
清内路から木曽路、そして松本の保平にかけての信州の西端や、岐阜の飛騨地域には赤い株が多種見られますね。
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ちなみに、長野県発行の信州伝統野菜のパンフレット。
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昨日と同じルートに合流し、治部坂峠で昼食。
ねらいは平谷村から根羽村へとまたぐヤハズ峠です。
昨晩、地図を精査したところ見つけました。今回の目的外の峠です。
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本格石臼挽十割そば大盛り。
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平谷の役場前から売木方面へ。
昨日の平谷峠からの道と一緒、以前から分かっていれば、昨日行ったのに。
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約3km、平谷湖を右折。
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大椋沢川を渡り、
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ここにも寂れた別荘地の痕跡が、
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三叉路を左へ、
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あっけなくヤハズ峠(1148m)へ
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根羽側からの峠風景、
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県道46号線、阿南根羽線に。
平谷湖からここまで9km、鳩内峠と比較してみると呆気なし。
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ヤハズ峠
ヤハズ峠


小戸名渓谷を渡り、根羽の街へ。
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根羽でなじみの住岡屋商店で、
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お土産に買ったのが、あめのうお薫製(2000円)、小林農園のトマトジュース野菜ソムリエサミット金賞(1380円)
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トマトジュースは確かに甘く美味。
薫製は今晩食べますが、5年ほど前に買ったものに比べて小さくなったこと。





2日合わせての走行距離は507km、今日1日では241kmでした。






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信州百峠(82)赤坂峠、五座小屋峠、極楽峠

10月15、16日は天候に恵まれそうなので、飯田以西の峠を当たることにしました。
飯田山本インターから出陣!
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豊田方面を目指します。
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踏破済の峠、寒原峠(1073m)
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治部坂峠(1187m)
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飯田から峠を越えるたびに、標高がどんどん高くなることを実感します。
平谷村に入った道沿いに設置されていた滝乃澤城郭跡。
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天正10年に、武田方の下条信氏が優勢な織田の大軍を迎え撃った地ですが、この高い標高の山々を背に、信濃へ織田軍進出を食い止めたのでしょう。

平谷村から根羽村への境が赤坂峠(969m)
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何度も通っているのに、なだらか過ぎて峠と認識していませんでした。
峠には赤坂稲荷社がありました、名前の由来でしょう。
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根羽村に入ってすぐのところにあるネバーランド、根羽の道の駅です。
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ここで昼食、煮込みうどん。
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赤坂峠を引き返し平谷村へ戻り、五座小屋峠へ。
平谷の道の駅の先にある青い鉄橋の手前にうつぼ(靭)の案内板を入ります。
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鉄橋下をくぐる際、平谷の大滝の表示が、
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国道の下を、国道と並行に走るこの道にも史跡滝乃澤城郭跡という表示が、ここが実際の城郭跡だったようです。
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橋を渡り左へ、直後に平谷王滝への看板、右折して登っていきます。
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林道売木うつぼ線、
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平谷王滝は、少し歩くようですし、熊も怖いのでスルー、
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一つ目の峠?
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ここではないようです、
二つ目の峠地形、ここが五座小屋峠(1249m)でしょう。
うつぼから約3km、地図と照らし合わせて照合。
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リッチランド平谷緑風台、別荘誘致で開発したが、寂れてしまったようです。
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その先を売木、阿南方面へ、そこからが長かった!
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売木への分岐を阿南方面へ、
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その先にも峠地形、でも地図には明記無しです。
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でも、峠を下ってすぐのところに、心川関所跡
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100m程上が関所跡ですが、
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武田信玄が設置し、三州街道、演習海道を結ぶ交通の要地だったようです。
三叉路で表示が不明確でどちらへ行くか? 右折してみます。
和合小学校あと5km峠越え、とあります。
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渓流沿いの興奮する道です。
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路傍の看板に売木遊星館、以前売木で泊まった旅館です、なつかしい。
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迷った末に売木へ着いてしまいました。

今日残った目標は極楽峠のみ、売木から平谷へ11km、国道153号線で戻りますが、今まで走ってきた道は県道46号線だった? それにしては貧弱な道でした。
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美しい山並み、
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懐かしい!平谷峠(別名恋し峠?)を通りました。
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峠脇には林道峠沢線、入ってみたい名前です。
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赤坂峠、五座小屋峠
赤坂峠、五座小屋峠、平谷峠



平谷を飯田方面へ、極楽峠は下条村ですので、どんな道を行くか思案します。
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治部坂では脇にある旧道らしき跡を点検、車で入るのは無理そうです。
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浪合から県道243号線を阿南、阿南から国道151号線で下条を目指します。
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県道243号線も細そうです、帯川から国道に出るか。
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確かに細い渓流沿いの道、
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先ほどあった和合がここです。ということは五座小屋峠越えの売木うつぼ線からこの道への峠もあるはずです。和合は念仏踊りの里です。
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和知野川に沿って
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絶景もあります。
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やっと国道151号線に出て、おっ!天竜村へも行けるぞ。
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祭り街道、この沿線は新野をはじめ和合も含め、祭礼の多い土地柄らしいですね。
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下条村へ入ります。
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役場入口を左折、
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しばらく行くと極楽峠、
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極楽三十三観音堂中、33の観音様が点在する地域でしょう。
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左、極楽峠、浪合。浪合でこの峠口が分かっていたらショートカットができたのに。
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極楽峠?
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極楽峠パノラマパーク?
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行ってみましょう。
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まさしく極楽へ昇ったような景観。
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左が阿智、右奥が飯田のパノラマが広がっていました。
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極楽の眺めです。
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これで峠は極めたか? でもその先にも続く道が、林道極楽峠線が続いています。
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今までと違って悪路を上ると、
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極楽峠の石碑以外に新極楽峠?
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このまま行けば浪合でしょうが、日も傾いた4時過ぎです。
阿智へ抜けます。三十三観音の案内、
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阿智の伍和の里に下りました。
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極楽峠
極楽峠



5時過ぎに飯田城跡のホテル三宜亭本館に、日帰り入浴も可能な天然温泉。
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ひと風呂浴びて、市街へ繰り出します。
ホテル推薦の炉端居酒屋三亀は満員でした。
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その隣、和創酒遊うたげへ、
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オーダーは、冷奴、この豆腐が美味かった!
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そして海鮮ばくだん、海苔で巻いて食します。
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そして名古屋コーチンのやきとり盛り合わせ。
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カウンターに座ったので、水槽が目の前に、アジやカワハギが泳いでいます。
以前、根羽村に泊まった時もカワハギの肝和えが出ましたが、飯田地方の人はカワハギが好物らしい。
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ホテルの隣は長姫神社、帰り道ではフクロウの鳴く声が。
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この日の走行距離は266kmでした。









日本周遊の旅(北陸)立山、氷見、五箇山

10月4~6日、富山県に行ってきました。
なぜ富山か?
今年の夏にキャッチした情報によると、立山の室堂などの観光地の隣に、かなり痺れるスポットがありました。
立山カルデラ、常願寺川の最上流にある地質の安定しない崩落地。
そこをトロッコで見学するという催しを、立山カルデラ砂防博物館が行っています。
が、それは抽選によるのです。
残念ながら3度の抽選に漏れ、最後の機会は日程を抑えていましたが、これも空振り。
なので、この日程でトロッコに乗れないでも現地に行ってみよう、ということです。

4日、10時半に出発。出るのが遅くなったため、上越を回って高速道路で立山へ。
立山芦峅の立山権現芦峅中宮雄山神社を過ぎ
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この先称名滝まで12km、
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今日泊まる立山駅をチェックして
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称名川を渡り、
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右へ行くと立山有料道路を、直進すれば称名滝へ。
残念ながら立山有料はマイカー立ち入り禁止。
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立山有料は、こんな急斜面のつづら折り。
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称名滝まで1,2kmに駐車場、遊歩道に沿って
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大日岳への登山口も過ぎ、
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いよいよ日本最大落差の滝=称名滝
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落差350mの称名滝です。中央右側の黒い帯は、春時だけ現れるハンノキ滝(落差500m)
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圧倒の迫力、300m程も離れていても水しぶきに包まれます。
10万年前には、立山駅のあたりにあった滝が、称名川の力で15kも後退し、現在地に来たとか。
年間15cm程も両岸を削っているのです。
この遊歩道を歩けるのは17時まで、時間ギリギリでした。

今日の宿はグリーンビュー立山、
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夕食は、アルコールも含めてフリードリンク!
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我々長野県人も富山県民割を使えるので、とてもお得な一泊目ができました。
温泉もちょっとヌル~とした良い湯でした。
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5日は氷見を目指しますが、その前に当初の目的地立山カルデラ砂防博物館へ、
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隣は立山砂防事務所、
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私が抽選に落ちた、立山カルデラ砂防体験学習会が出発するのと同時に入館、どさくさにまぎれれば一緒に行けたかも。
砂防事業の主力となるディーゼル機関車も展示、
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立山の地質や成立ちの紹介は1階。
2階は、明治時代のお雇い外国人から「滝のような川だ!」と驚かれた常願寺川(称名川の本流)の崩壊との闘いの展示が面白い。一日いても飽きない展示と資料です。

芦峅にある立山博物館へも立ち寄ります。
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観音寺の銅造地蔵半跏座像の足元には
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信州松本町立山講中の刻印が、信州松本とのつながりも明らかです。
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富山市内を通り抜けて氷見へ、
石川県との境まで行って、虻が島の背景には立山連峰。
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九殿浜温泉、ひみのはなに泊まります。
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この日も県民割でお得な宿泊ができました、感謝です。
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最終日6日は、氷見界隈を見て歩こうか! 
宿から氷見市街へ行く途中にある阿尾城跡、
一説によると前田慶次郎の居城だったという。
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道の駅にも行きましたが、ほとんどの店が開店前、お土産としては鯛かまぼこ。
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今週末の孫の誕生日(1歳)に出しました。

さて、時間はたっぷりあるからどうしよう?
道路地図を見ていると、氷見から続く高速道路?が。
能越自動車道から小矢部を過ぎ、東海北陸自動車道に続いています。
これなら高山⇒安房経由で帰ろうか?
それなら、白川は行ったこともあるので、五箇山へ寄って帰ろうとなりました。

東海北陸道は片側一車線、それもトンネルの連続で目が疲れます。
ただ走っているだけ、旅の風情も何もありません。

五箇山ICで降り、菅沼集落へ。
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合掌造りの前で記念撮影
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小腹が空いたので栃餅ぜんざいを
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まず目指したのが塩硝の館、
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私も以前から不思議に思っていた硝石の作り方。黒色火薬を作るには欠かせないですね。
日本では、古民家の床下の土を集め,ネズミなどの糞尿の化学変化から作るもの、としか知りませんでしたが、ここでは分かりやすく説明しています。

原料は土、草、稗がら、蚕の糞。家の床下に穴を掘って、それらを交互に入れ込み、年に数度切り返しして4年ほど経つと塩硝土ができる。
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土中の断面図
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次に塩硝土に水を加え、まずは30分の一に、次に2分の一、それをさらに煮詰めて硝石の結晶を取っていくという根気のいる仕事です。
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塩硝土抽出の樽や釜
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塩硝と火薬
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その実物
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作業風景のジオラマ
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ここ越中の山奥から金沢までの塩硝街道は、いくつもの峠を越えた難路だった。
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加賀藩御用の塩硝を作り、着実に加賀の殿さまへ納めるための仕組みも、村内に塩硝吟味人や上煮屋などを置いた組織的なものであった。
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この日は中学校の修学旅行生で賑わっていた。

五箇山民俗資料館
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生活民具や、養蚕に必要な用具などの展示があったが、目を引いたのは「籠の渡し」
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菅沼集落の沿って庄川が流れているが、橋もなく急流であったため古典的ケーブルカーが用いられた。
籠の渡しの実物も川に架かっていました。
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実際には乗れないでしょうが、ケーブルを保持する用具も堅牢です。
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五箇山と言っても範囲は広く、菅沼から5km程離れた上梨には重要文化財村上家住宅
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そこから6km程離れた相倉にも合掌造り集落があります。
菅沼、相倉共に世界遺産に指定されています。

余談ですが、八王子の高尾にある「うかい鳥山」には、ここ五箇山の民家が移築されていることを思い出しました。

帰りは雨になり、高山近郊の道の駅ななもり(七杜)にて昼食、飛騨牛きしめん、1000円也。
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安房道路を越えて帰途につきました。

来年こそは、立山カルデラのトロッコ列車に乗るぞ!

3日間の走行距離は631kmでした。























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