2021年06月

信州百峠(62)(渋峠、山田峠、そして笠ヶ岳峠?)

6月1日も快晴に恵まれました。

蕨温泉から今日の旅路を眺めます。
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昨日の毛無峠は右の山ひだ、今日は左の山間へ行きます。

県道66号線、豊野南志賀公園線、信州高山温泉郷から
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山田温泉、山田牧場へ
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この間の高山村には子安温泉、蕨温泉、山田温泉、高山温泉、五色温泉、七味温泉、奥山田温泉など8つの温泉が湧いているそうです。
白根山から浅間山へと続く火山帯の真上にある立地が伺えます。
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山田温泉スキー場を右に見て
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尚も上っていくと峠の風景が、
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笠ヶ岳の麓に走る県道の佇まいはまさしく峠
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ちょうど高山村と山ノ内町の境にもなっています。標高1900m
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様々な地図を当たってもここが峠とは出ていませんが、ここはまさしく峠です。
私が初か? ここを「笠ヶ岳峠」と命名しましょう?
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この後横手山から見た笠ヶ岳方面、その麓を縫う道=県道66号線はまさしく峠です!
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熊の湯方面に下っていくとここにも残雪、4月には踏み込めなかった所です。
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笠越ミズバショウ公園、
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熱心に写真を撮っている人や根曲竹を採っている人と出会いました。
ミズバショウの時期は過ぎたようですが、
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左に目を転ずると看板が
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市川海老蔵の森林再生の地
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熊の湯へ出る橋
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4月にはここからが雪に閉ざされていました。
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横手山から渋峠へ
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渋峠(2152m)、
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若山牧水の碑
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そこから少し行くと日本国道最高地点(2172m)、
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昨年行った茅野市と佐久穂町の間の麦草峠が国道ではNo2で(2120m)、信州が如何に高地にあるかが分かります。
ちなみに車で行ける日本一も川上村の大弛峠(2365m)です。

次に目指すは山田峠、中央分水嶺の碑はありますが峠が分かりません。
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そのまま行くと昨日の万座温泉へ、
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一応万座まで行って引き返し、白根山の麓で聞いたところ、

避難小屋のところがそうですよ、
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やっとありました山田峠(2048m)、
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ということは麦草峠はNO3,ここがNO2では?
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いずれにせよ二泊三日の目的は達成されました。新たな峠?も発見し意気揚々と志賀高原から中野方面へ帰ります。

ほたる温泉平床大噴泉
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信州百峠(61)(地蔵峠、万座峠,毛無峠、蕨温泉)

5月31日、標高2000mの高峰温泉で一夜を明かしました。
朝一番の楽しみは、文字通り雲上の野天風呂を体験すること。
さて雲に包まれたような浮揚感を味わえるか⁉
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昨日と景観はさほど変わりません、しかし眼下に見えるはずの小諸市街が雲で覆われています。
期待したのは山肌を包む雲海でしたが、雲ができる高度が低かった。
でも雲上には変わりありません、そこそこ満足、朝の大気と小鳥のさえずりが気持良い!

奥さんは朝食後の野鳥観察会に参加、宿裏に餌箱があってそこに野鳥が集まるそうです。
キジバトやホシガラス、それとテンを見られたそうです。

出発前にご主人の後藤さんとお話、同友会という経営者団体で御一緒です。
ここから2kmほど下で新しい泉脈を掘っているそうです。悲願は加温しなくても温かい温泉に行きあたること。現在160mほど掘り進んだところで破砕帯に突き当たり難渋しているそうです。
信大の先生の見立てでは必ず温泉に行きあたるということで、情熱をもって挑戦されています。
お土産に温泉水をいただきました。私の内臓改善にも期待できそうです。
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宿の前を走る稜線上を走る林道へと入ります、入り口は宿のすぐ北側。
昨日見たときはクローズド、
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今朝はオープン、
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17時~7時の夜間は閉まる林道です。

わだちも深くなく、大きな岩も転がっていない快適なダートですが、左側が切り立った崖で緊張します。
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池の平湿原、
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古の火山だった場所です。
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ここからは舗装路に代わります、路傍には地蔵峠への遊歩道案内
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湯の丸高原スキー場の上部に出ます。
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ここが雪山賛歌が生まれた地とは知りませんでした。第一次南極観測隊隊長の西堀栄三郎がこの地で、ということは感慨深いです。
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スキー場の中心地が地蔵峠です、峠の向こう側は群馬県嬬恋村。
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名前の通りお地蔵様が鎮座、
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第八十番十一面観音です。
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地蔵峠は信州各地にあります。先日行った松代→真田、戸隠→中条、小谷村、木曽町、筑北村の地蔵峠は体験済。まだ足を踏み入れていない大鹿村、栄村、天龍村も行ってみたいものです。

草津方面へ、県道94号線(東御嬬恋線)を下ります。
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嬬恋村の観光案内所でやや詳しい地図をゲット。
ついでに峠情報「万座峠はOK,でも毛無峠は行けませんよ」とのこと。
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案内所からすぐに万座への分岐がありました、県道59号線へ。
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浅間ー白根火山ルートを万座へ。

快適な万座ハイウエーを、三原から万座まで1070円也。
万座温泉を通り抜け、
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県道466号線(牧干俣線)、嬬恋村と高山村のあいだを通ています。
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須坂、高山温泉方面は左へ、
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ほぼ平坦な笹原(高原のイメージ)を進みます。
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県境、ここからは長野県
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後ろを振り返ると群馬県、ここが万座峠のようです。
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志賀高原方面を望む、
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その先、長野県側の方が高いようなので、念のために停車。
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標高ではここが峠のようでしたが、ちょうど通りかかったバイクの青年に聞いたところさっきの県境が万座峠に間違いなし、ついでに毛無峠の情報を聞いたところ「工事中だけど行けますよ」とうれしい情報をゲット。

三叉路、直進は須坂方面、左へ行けば毛無峠ですが、ちょうど昼時。
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ここが思案のしどころ、というのも奥さんが同乗しています。この先毛無峠へ行っても昼食を摂れる場所は期待できません、私はそれも旅の醍醐味と思っていますが彼女の価値観は違います。
この際私案は封印して須坂方面へ20km以上も下ることにします。
長~い坂道を下り、須坂方面の眺望が見えてきました。
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途中に小布施への道標、奥さんは小布施に行きたい、との希望で一路小布施へ、
小布施の竹風堂にて栗おこわの昼食
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奥さんは小布施散策、私は改めて毛無峠へ、

高山村、いざ毛無峠へ!
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万座方面
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先ほどの三叉路、さっきは反対から来たので気づきませんでしたが、明確に右毛無峠、小串鉱山へ、その先は通行止めのようです。
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白樺並木の道を抜けていきます。
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遠景に峠の予兆が、
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やはり工事中、
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高所での作業お疲れ様です。
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ドキドキの道に突入
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舗装も剥げて徐々に悪路へ、
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かすかに鉄塔が、
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これが鉱山跡?
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峠に到着、名前の通り毛無です。
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毛無峠(1823m)に到着、群馬県側は通行止め、
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嬬恋の観光案内所の情報も(群馬側)ということを考慮すれば間違いではなかったことが判明しました。

群馬側の下方を見れば鉱山跡、
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群馬側へ下る道は舗装されていません。
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小串鉱山物故者慰霊碑、
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ここでも多くの人が命を落としていたんですね。
峠を訪れると慰霊碑によく出会います。私たちが目にしない、気にもかけないところで多くの人が働いて、そして亡くなっていったことを偲びます。

峠から立ち上がる破風岳(1999m)、この峠にふさわしい山に感じます。
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万座峠から毛無峠はこんな立地
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破風岳と峠を挟んで北にあるのが御飯岳(2160m)、
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何とも侘しい毛無峠を後に小布施へ、未だに雪が残っています。
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万座との分岐にあった道標=第1号カーブ、高山村へ下る最初のカーブ。
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遭難注意!! 、
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後で新聞で知ることになりますが、この時期は根曲竹の収穫期、多くの人が山に入り遭難者、死亡者が出ているようでした。

一本松カーブ(第39号カーブ)、端正なヘアピンカーブを描いています。
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そして何と第109号カーブまでありました。
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そしてこの日の宿は高山村の蕨温泉、そして旅館わらび野。
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日帰り温泉と一緒の敷地に立っています。

何とこの日の客は私たちのみ、貸し切りです。
ということで浮き立って写真を撮ることを失念、この宿は地元資本でやっていましたが、今では東京のホテル業の方が運営。
どこの温泉地でも同じような事態が進んでいるのですね。






信州百峠(60)(車坂峠、高峰温泉)

梅雨に入りそうで入らない、そんな間隙を縫って遠出を決行。
二泊三日で浅間山以北~志賀高原の県境の峠をめぐる予定です。

5月30日、松本の山辺からビーナスラインに入りました。
バイクやオープンカー、その中でもマツダユーノスロードスターがやたらと目につきます。

美ケ原台上を通って
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和田峠から和田宿へと下ります。
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お昼は和田宿本陣前の
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古民家を使った蕎麦処「徳田」
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メニューは田舎蕎麦と更科蕎麦、そして玉子焼きのみ。
更科蕎麦を頼みましたが、そばの白いこと! 写真を撮ればよかった。
松本の名店で頼めば2000円位はするそば粉を磨きに磨いたいわゆる「大名蕎麦」が1100円でした。

小諸へ出て、高峰高原へ上ります。
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どうも国道でも県道でもなさそう、市道でしょうか? でもきちんと整備されています。
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7~8年前に来たでしょうか⁉ 浅間山登山口 天狗温泉浅間山荘の標識を右に見て
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高峰高原へ、小諸の街を一望。
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車坂峠へ、
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標高1973m、浅間山の外輪山、黒斑山の登山口です。
さすが浅間山、登山者全てがヘルメット着用です。
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峠の向こう側は群馬県嬬恋村、どこまで下れるかな? 残念ながら1kmほどで通行止めになってしまいました。
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この場に及んで失策に愕然!
折角準備した群馬県境の地図一式を家に忘れてきてしましました。
しょうがない、高峰高原ビジターセンターで地図を物色、しかし浅間山周辺のトレッキングマップしか置いてありません。
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コンコードのぶどうジュースで無念を飲み下しますが、
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この地のぶどうジュースかと思いきや、塩尻のアルプスワインのジュースでした。

今日の泊まりは「ランプの宿高峰温泉」
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ビジターセンターを左へ快適なダートで1km程にあります。

ここの温泉が凄い!
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含硫黄、カルシウム、ナトリウム、マグネシウムー炭酸水素塩温泉。
飲むと胆のうにも効くと書いてあります。
胆のうを除去した私に打ってつけ。
ランプの湯
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左が源泉、右が加温泉。源泉をすくって飲んでみると胃腸の活性化が実感できます。

ビジュアル的にもすごいのが雲上の野天風呂、山の合間から東信地方が一望に
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霞が少し、残念ながら雲上ではありませんでしたが、入っていた人に声をかけて、ゆったりくつろぎのシーンを撮れました。

この温泉、夜や朝にも楽しみ一杯、
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90歳になる三代目のお爺ちゃんの昔話は秀逸。
なぜ「ランプの宿」なのか?
お爺ちゃんのころにはこの地に電気が来ていませんでした。
車坂峠までは来ていましたが、そこから電気を引くには4000万円かかる、そんな金はどこにもない。
その代わり、温泉と共にメタンガスが出るので、暖房や照明に使っていました。
それで「ランプの宿」
また源泉は35℃ほどなのが残念、今では四代目が新たな泉脈をボーリング中、熱い温泉が出ればよいが大変苦難して、金もかかるのが心配でハラハラドキドキの毎日だそうです。

そのお話しの後は星空観察会
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かなり高性能な天体望遠鏡が数台、係りの人が一生懸命解説してくれていました。

この日のルートです。
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2000mの標高に泊まったのは初めて!
宿の人に「水をたくさん飲んでください」と注意を受けました。
何でも高山病になってしまうとか、そんな素晴らしい体験ができた一夜でした。







信州百峠(59)(火山峠)

ひょんなことからこの峠を知りました。
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峠にある市境の案内が他市に入りこんでいる? それを確かめるためにも実地に見聞しないと、ということで
5月28日、今年初のバイクでの探訪です。

火山峠は県道18号線上にあるので、伊那市内でそのルートに入ります。
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三峰川を越え
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ありました、火山峠まで7km、
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駒ケ根方面へ、右の鞍部が峠でしょうか⁉
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駒ケ根から高遠へ入るには伊那市街を抜けるより近道なのが分かります。

難なく峠へ、火山峠(853m)です。
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手前左側に駒ケ根市の看板、峠を挟んで路肩右に伊那市の看板が配置されています。
確かに相手の領地?に設置されているようです。
火山峠の表示も確認
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ということであっけなく峠通過、
でも名勝がありました。
火山峠芭蕉の松
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松尾芭蕉が訪れたわけではないですが、このあたりは松茸の産地らしいです。
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中央アルプスを右に見て飯島方面へ
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田切の里にて昼食、かつ丼とそばのセットでした。
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そこから国道153号線にて帰途に着きました。
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この日の走行距離は151km、所要時間6時間でした。


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