2021年04月

信州百峠(54)(三本松峠、白坂峠、丹霞郷)

4月17日、渋温泉に泊まった中日は生憎の雨、渋峠を越えて草津まで行きたいところですが、多分峠は通行止めでしょう。
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でも行けるところまで、
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やっぱり熊の湯の上で通行止め、
高山温泉へは行けるか⁉
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厚い雪に阻まれてしまいました。
秋山郷や野沢温泉へは⁉
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行けません、巨大なリゾート焼額山のプリンスホテルも閑古鳥です。
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一応思った通りでしたが、雨中の山道は疲れます。

志賀高原から下って飯縄方面へ、中野から千曲川を立ヶ花橋で渡り、腹ごしらえ
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三萬亭にて天ぷらポパイ煮込みうどん1300円也(写真失念)、ポパイとはほうれん草を練りこんだうどんでした。
店の裏にあった牛と馬の像、
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家に帰ってから新聞で知りましたが、この牛のキーホルダーを店の人が作って2019年の台風19号被災者への援助をするとか。
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飯綱、牟礼方面へ国道18号線を上ります。
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牟礼の第一スーパーを左へ
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県道60号線を長野方面へ南下、これが北国街道
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三本松交差点
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ここが三本松峠⁉ 少し上っているとは思いましたがこれでも峠⁉
セブンイレブンの向かいにはコメリ
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そして少し行くとwelcia、
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今までに訪れた峠の中では超近代的! また峠へ登ったという感慨もありません。
セブンイレブンの人に「信州百峠」の本を見せて、「こんな風景無いですか?」
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10分ほど待たされましたが、地元の人にでも聞いてくれたのでしょう、セブンイレブンの正面にありました、
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三本松、小林一茶が15歳で柏原をあとに江戸へ出る際、父親が牟礼まで見送ってくれたという記録から、ここで別れを告げたのでは⁉ という言い伝えがあるそうです。
一茶の碑
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行人塚の謂れ
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県道は新しい道なので旧道へ復します。
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丹霞郷方面へ左折
ほぼ平坦な地形なので峠が分かりません、
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ここか?
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看板に新白坂峠、やっと見つけました、
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そして本にあった一里塚
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峠の交差点から100mに現存していました。
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街道は直進のようですが、左折すると丹霞郷
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10haの広さに1500本の桃の木があり、昭和8年洋画家岡田三郎助が「まるで丹い霞がたなびいているようだ」ということから命名されたということですが、桜と違ってこちらは時期が早すぎたようです。
ここからは豊野から中野方面を眼下に望めます。
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ここで気付いた! この地の峠を実感するには長野方面から上らないといけません。
北信の標高が高い牟礼からだと峠を上るという実感がありません。実際にはこれだけの標高差があるのです。

渋温泉へ帰ります。
楽しみにしていた夕食は、何と!洋食のコースです。
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奇抜な前菜
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そしてメインは白身魚のポワレと骨付きラム、和風旅館での洋食コースには脱帽でした。

18日は山ノ内の峠を下見、渋峠など群馬境の峠以外にも地図上では5か所の峠を発見しました。
そのうちの一つ箱山峠にある箱山トンネルを抜けて家路に着きました。
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結局2泊3日で峠2つ、しかしこれからの足掛かりにはなりました。次回はバイクで晴天、そして暖かい日を選んで決行です。







信州百峠(53)(東北信州を探る)

信州の峠探訪も110を超え、個々の峠を見過ごしてきたことはありますが、まだ行ってない方面というのは東北信、浅間山から志賀高原の間だけになりました。
この方面は群馬へ越える峠ですが、未だに雪の中の道が多くあると推察できます。
しかし雰囲気だけでも掴んでおきたいと、渋温泉に二泊することにして出かけました。

4月16日、朝10時半に出発、途中で池田の桜仙峡の山桜を見てから山ノ内へ。
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池田から桜仙峡へ登りますが、桜は殆ど散ってしまったか⁉
登波離橋に着きましたが、
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陸郷方面の山桜も一週間遅かったみたいです。
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今年は暖かく、山桜とはいえ散ってしまったようです、残念。
それではといって、安曇野インターから長野へ向かうのも興が湧きません。

大町を経由して、通称オリンピック道路(白馬長野有料道路)で長野へ入りましょう。
ちょうど大町が昼飯時、大町と言えば「俵屋」です。
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俵屋名物の餃子と、お店の人一押しの旨煮そばを注文、
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またまたごめんなさい、写真を撮る前に箸を付けてしまいました、餃子は中身がビッシリと詰まった充実感で一人前400円、旨煮そばが550円とリーズナブル、そしてちょうど満腹。

長野へ抜けるにはオリンピック道路に迂回して正解!
国道18号線を行ったら信州新町で長期工事中のため行けませんでした。

長野から中野までは長野道に乗って山ノ内町渋温泉へ、
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今日と明日連泊するのは「春蘭の宿さかえや」
旅館甲子園で優勝したほか、
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夕食が人気の宿第10位、私の友人の宿でもあります。

夕食のお品書き
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そして今夜の前菜がこちらです。
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以前に伺った時よりかなり洗練されていましたし、仲居さんのサービスも満点でした。





信州百峠(52)(浅間峠、三射神社春宮秋宮)

4月11日、快晴、気持ちいい日なので裏山の大音寺山へのトレッキング。
そこから横谷沢へ下ると御殿山へのトレッキングルートへつながります。

その時、一瞬ひらめきました!
そうだ! 私の最も身近、目の前にある峠を失念していたことに。
信州百峠を目指して3年目、浅間峠をアップしていませんでした。

浅間峠と言えば浅間の火祭りに大いに関係があります。
火祭りのたいまつ
たいまつ

これに火をつけて
燃え盛る

奉納します
たいまつ奉納

それが三射神社の春宮、秋の実りを感謝し、
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この火や煙に乗って神様が三才山にある秋宮へ移られます。
この火祭り(松明祭り)が前夜祭、10月第2土曜日に行われますが、翌日曜日、本祭りの主役は押鉾。
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現在押鉾は浅間温泉に町を一巡するだけですが、昔は浅間峠を越えて三才山の秋宮まで練り歩きました。

今日はその浅間峠を越えてみます。
浅間温泉のメインストリート湯坂を上り
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横谷沢を左に折れると御殿山へのトレッキングルート、そこが浅間峠への入り口です。
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こんな道ですが、昭和30年代まで、スクールバスが無い時代には三才山の生徒が徒歩で通学していました。
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急坂を上ると御殿山の見晴台、
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北アルプスが一望できます。
これを横に見て進むと
残念、倒木が道をふさぎバイクでは乗り越えられません。
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現在のルートへ迂回し、美鈴湖へ、
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ゴルフ場の脇を折れるとありました、浅間峠です。標高900m。
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古代から使われていた道のようですが、
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私が子供のころは、浅間温泉も三才山も本郷村。
自動車が無い時代には村内の主要道路でした。
私の足でも春宮⇒秋宮の間は1時間半ほどで行き来できました。

三才山の集落が見えてきました。
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三才山本村の突き当りに鎮座するのが三射神社の秋宮です。
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あの押鉾を担いでの登りは相当きついと思いますが、祭りと酒の勢いで登り切ってしまうのでしょう。
凄いことです。


余談ですが、2002年3月21日、大音寺山から御殿山にかけて大きな山火事が出ました。
火元は線香の火、その日は強風が吹き荒れ、それにあおられて山林一帯に広がったものですが、今日走った一帯も焼けてしまいました。
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写真の左が御殿山、その日は風向きが山の方に吹いたため旅館街には火が来ませんでしたが肝を冷やされたことを思い出します。

走行距離はわずか19km、所要時間は1時間でした。



信州百峠(51)(才児(さいちご)峠、赤沢自然休養林)

思いがけず、本年最初の峠探訪が始まりました。
4月6日、同友会の総会が木曾の三岳にある釜沼温泉の大喜泉で行われました。
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ここの温泉は炭酸水素冷塩鉱泉、口に含むとわずかな炭酸が感じられます。またアトピーにも効くとか、夕方と朝に一回ずつ入浴しましたが、確かに痒みが収まった気がします。
夕食に派手さはありませんが、
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療養専一の宿らしく、地味な中にも真心が感じられました。
この宿は老夫婦で切り盛りしていましたが、旦那さんが死去、28歳の孫が昨年から入って、新たなチャレンジをしています。

翌7日、どうもこの宿の前を通る道、峠の雰囲気が感じられます。
上っていくと東大の木曾観測所があります。
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そこには名古屋大学が設置した、太陽から吹く風を見るパラボラアンテナ
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そして東大の105cmシュミット望遠鏡
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が設置してあります。
開館は10時からということで残念ながら入館できませんでしたが、御嶽山がきれいに見えます。
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なおも上るとありました! 才児(さいちご)峠、標高1125m。
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木曽町三岳と上松町の境です。
才児とは上松側の集落の名称ですね。
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上松側へ降りると三叉路が
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おっ! 赤沢自然休養林へ行けそうです。
大きな土場が出現、焼笹土場
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ヒノキが大量に集まっています。
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脇には史跡小谷狩の留堰跡、上流から伐採した木材を川へ流す仕組みです。
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そして五枚修羅の跡
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修羅も木材を流す昔の仕組みです。
麝香沢
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木曾のヒノキの中でも上質な木が採れたようです。
姫渕
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などを通り過ぎると赤沢自然休養林
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今の時期はまだ休業中で人っ子一人いませんが、清涼な大気を満喫できました。
帰りに目にした川床は大きな一枚岩
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ここの下流の寝覚ノ床と同じような岩質が見て取れます。

上松の町へ降ると中央アルプスの景観が、
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そして上松の町
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上松から直接帰るのももったいない、ということで木曽川の右岸県道508号線上松南木曽線を中津川方面へ、カーナビにも載っていない新しく快適な道路です。
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途中には新上松土場もあります。
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外材に押されて衰退の林業ですが、上松は流石の本場です。
立派な木曾ヒノキが積まれています。

須原で国道19号線に合流、
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ここからはおとなしく帰りましょう。

峠を走ると思わなかったので走行距離など不明、でも思わない収穫でした。

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