2016年11月
プロゼミの4日目、講座にすると1日に2講座実施の場合もあるので今日は7,8回目ということになります。
信大の農学部に集合なので、前回来た時に気になっていた鹿さんとのふれあいから、
人に飼われているだけあって逃げないどころか近寄ってきます。
檻の中の草木は彼らに食べつくされていますが、金網越しに葉っぱを与えると喜んで食べます。
檻の中と外の植生を見ると鹿の食害が良くわかります。
今日のスケジュールは
午前中は信大の平松先生から『土砂災害のメカニズムと対策』講義です。
災害大国の日本、その中で長野県は何番目だと思いますか?
何と長野県は3番目だそうです。
私たちはよく『長野県は災害が少なくて良いね!』と言いますが、何と3番目とは!
九州や四国、沖縄は台風がよく上陸して大変と思いますが、長野県が何で多いのか?
降水量が多い九州などは自然環境も降雨の影響で崩落などが昔から多く、環境自体も崩れるところは崩れてしまっている、それに対して信州は峻険な山川が多いのに降雨量が少ないためにこれから崩れる場所が多々あるということ、またそこに住む住人も災害に対しての備えや経験が不足しているということです。
土砂の移動現象には①崩落(山崩れ) ②土石流 ③地滑りがあるそうですが、午後はその現場だったところへフィールドワーク。
そこは伊那の西春近
平成18年7月に岡谷などに大きな被害をもたらした災害の時、人的被害こそ無かったものの、ここ柳沢集落を流れている前沢川が土石流によって大きな被害を被りました。
何ということのない細い流れが前沢川
集落の裏手を中央高速道が走っています、そのまた奥は中央アルプスへつながる山地、そこをこの川が走りおりています。
中央道の下を通るトンネルの壁には
未だにその土石流の跡が残っています。
災害後にできた砂防ダム
そして水の勢いを緩和する渓流保全工(遊水池)
遊水池から中央道の下を通って前沢川が柳沢集落につながっています。
鉄製の大きな柵のようなもので流れてきた大石や樹木を受け止めます。
ここにある施設にも縄張りがあります。
砂防ダムは林野庁、遊水池は国交省、そのせめぎあいに中にあるせいかここを建設した時にも様々な問題があったそうです。
上流に登っていきます。先ほどの砂防ダムの2つ上の砂防ダム、ここは平成18年以前にできた施設だそうです。
右が上流、左が下流ですが、上流部は土砂で埋まって平坦になっています。
埋まってしまい効果が無いか?とおもわれますが、埋まることによって上流部の傾斜が緩くなり崩落の危険性が下がるそうです。
さらに上流へ行くとコンクリートの橋の縁取りが欠けています。
大きな石がぶつかって欠損したようです。
また上流から来た土砂が山の法面にぶつかった痕跡。
何ともない山肌にみえますが、上流から来た土砂で沢が塞がれている地形、
今後大量の雨が降ればここが決壊して土砂が押し出されるかもしれません。
土石流に直撃されても生き残っている立ち木
木肌が無残にささくれ立っています。
水や土砂に対してフレキシブルに動きながら受け止める蛇篭
コンクリートの側壁なら破壊されてもこれなら柔軟に流れを受け止める昔ながらの知恵です。
これらの施設や痕跡を巡っての2時間半、午後の日差しは中央アルプスの西に傾いて日陰になった当地、寒くて寒くてたまりませんでしたが充実の見学が出来ました。
普段接することが出来ない災害のメカニズムや防災対策、事前の心構えが必要と改めて感じました。
国内で製造される全ての加工食品に使われる主な原材料の原産国を表示する方針を政府が打ち出しました。
それは私にとってもわが社にしても大歓迎! なるべく目に見えて情報交換もスムーズにでき、信頼できる原材料の比率を高め、地産地消も推進してきましたので、そんな流れが加速すれば良いな、と思ってきましたが、
TPPをごり押しして、それに対する批判封じのために作った法律? と勘繰るくらいのざる法です。
事業者(わが社もその一角?)側から、原材料の国や量は頻繁に変わる➡そのたびに容器や包装を変えられない➡そんな事情でもすり抜けられる法律を、、、、、という要望が出たようです。
調達国や重量の順序を確定できない場合 『〇〇国または△△国』
3か国以上なら 『輸入』
国産も使っていれば 『輸入または国産』 でOKだそうです。
また原材料が輸入でも国内で製造していれば『国内製造』 と書けるとか?
消費者庁などが設けた検討会が大筋で了承したそうですが、確たる専門家が集まったであろう会で、素人でも分かる分別をかなぐり捨てた法律ができるとは嘆かわしいものです。
それは私にとってもわが社にしても大歓迎! なるべく目に見えて情報交換もスムーズにでき、信頼できる原材料の比率を高め、地産地消も推進してきましたので、そんな流れが加速すれば良いな、と思ってきましたが、
TPPをごり押しして、それに対する批判封じのために作った法律? と勘繰るくらいのざる法です。
事業者(わが社もその一角?)側から、原材料の国や量は頻繁に変わる➡そのたびに容器や包装を変えられない➡そんな事情でもすり抜けられる法律を、、、、、という要望が出たようです。
調達国や重量の順序を確定できない場合 『〇〇国または△△国』
3か国以上なら 『輸入』
国産も使っていれば 『輸入または国産』 でOKだそうです。
また原材料が輸入でも国内で製造していれば『国内製造』 と書けるとか?
消費者庁などが設けた検討会が大筋で了承したそうですが、確たる専門家が集まったであろう会で、素人でも分かる分別をかなぐり捨てた法律ができるとは嘆かわしいものです。
先日南信州は伊那の高遠へ行った際に食べたのが
高遠そば。
まだ醤油が一般的になる前、江戸時代の前期からこの地方で食べられていた辛子大根と味噌味のつゆに付けるそばです。
このお店ではこのつゆと一緒にくるみだれのつゆもついてきました。
これがコクがあって結構旨かった!
その後信州の最北端、小谷村へ行きました。
トンネルを抜け、中土という集落へ、
以前一回行ったことがあるおそば屋さんです。後立山連峰が山あいに見え隠れする小さな集落
廃屋に近いたたずまいの民家
そこが目的地の『そば処 蛍』です。
以前に来たときはさすがにお客さんもまばら、その後この地方を襲った地震のあとは休業が続いていたので再開するか? と心配しましたが、とんでもない杞憂に終わりました。
なんと入口の外で20人ほどのお客さんが列を作っていました。
待つこと1時間半、
その間のスナップ
こんな寒いところでいまだにトカゲが元気です。
人をも恐れないカラスが柿を狙って飛来、
待っているお客さんにフンの爆撃をして飛び去って行きました。
妙な匂いがすると思えば
カメムシの大発生、尋常でない数のカメムシがウジャウジャ。
店の軒先に立てかけてあった白い棒、
よく見ると2mまで目盛りが刻んであります。そうですここは2m以上の積雪がある地方。一階部分は雪に埋まってしまうのです。
やっと入店できました。
ここのおそばは皮ごと挽いた引きぐるみと更科の2種、私は更科とクルミだれそして野菜の天ぷらを頼みました。
高遠の時はクルミだれとして付いてきましたが、ここは違います。
オーダー後すぐに来たのがこれ、
クルミと白ごま、それにラップにくるまれた信州味噌、すりこぎで粒をつぶしてから練っていきます。
汗が出るくらい練って、とろみが付いて来たら味噌を投入、
全体が混ざったところでそばが来ます。そしてそばつゆを入れて馴染ませ
やっとクルミだれが完成です。
この店にたどり着いてからここまで2時間、時刻は14時半を回りました。
やっと美味しいおそばが食べられます!
このお店は11月中旬から来春のゴールデンウイークまで閉店するそうです。
確かに雪が降ってしまえば辺鄙なうえにこの急坂を登ってこれるお客さんも命懸け。
でも5~11月の約半年の営業とはいってもこれだけのお客さんが来てくれればやっていけそうで、他人事ながらホッとしました。
スタッフも若いので小谷の地で頑張ってもらいたいものです。
ちなみに自分で汗を額に作ったクルミだれは濃厚で美味しかった、でも私のナイーブな腹には刺激も強いものでした。
高遠そば。
まだ醤油が一般的になる前、江戸時代の前期からこの地方で食べられていた辛子大根と味噌味のつゆに付けるそばです。
このお店ではこのつゆと一緒にくるみだれのつゆもついてきました。
これがコクがあって結構旨かった!
その後信州の最北端、小谷村へ行きました。
トンネルを抜け、中土という集落へ、
以前一回行ったことがあるおそば屋さんです。後立山連峰が山あいに見え隠れする小さな集落
廃屋に近いたたずまいの民家
そこが目的地の『そば処 蛍』です。
以前に来たときはさすがにお客さんもまばら、その後この地方を襲った地震のあとは休業が続いていたので再開するか? と心配しましたが、とんでもない杞憂に終わりました。
なんと入口の外で20人ほどのお客さんが列を作っていました。
待つこと1時間半、
その間のスナップ
こんな寒いところでいまだにトカゲが元気です。
人をも恐れないカラスが柿を狙って飛来、
待っているお客さんにフンの爆撃をして飛び去って行きました。
妙な匂いがすると思えば
カメムシの大発生、尋常でない数のカメムシがウジャウジャ。
店の軒先に立てかけてあった白い棒、
よく見ると2mまで目盛りが刻んであります。そうですここは2m以上の積雪がある地方。一階部分は雪に埋まってしまうのです。
やっと入店できました。
ここのおそばは皮ごと挽いた引きぐるみと更科の2種、私は更科とクルミだれそして野菜の天ぷらを頼みました。
高遠の時はクルミだれとして付いてきましたが、ここは違います。
オーダー後すぐに来たのがこれ、
クルミと白ごま、それにラップにくるまれた信州味噌、すりこぎで粒をつぶしてから練っていきます。
汗が出るくらい練って、とろみが付いて来たら味噌を投入、
全体が混ざったところでそばが来ます。そしてそばつゆを入れて馴染ませ
やっとクルミだれが完成です。
この店にたどり着いてからここまで2時間、時刻は14時半を回りました。
やっと美味しいおそばが食べられます!
このお店は11月中旬から来春のゴールデンウイークまで閉店するそうです。
確かに雪が降ってしまえば辺鄙なうえにこの急坂を登ってこれるお客さんも命懸け。
でも5~11月の約半年の営業とはいってもこれだけのお客さんが来てくれればやっていけそうで、他人事ながらホッとしました。
スタッフも若いので小谷の地で頑張ってもらいたいものです。
ちなみに自分で汗を額に作ったクルミだれは濃厚で美味しかった、でも私のナイーブな腹には刺激も強いものでした。
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