久々にアップします。

先週の土日に信州の最南端、遠山郷へ行ってきました。
一昨年は北西端の小谷村、昨年は最西端の王滝村、今年になって北東端の栄村=秋山郷、そして今回の遠山郷=旧上村、南信濃村と、信濃の国の輪郭を辿る旅を楽しみにして動いています。

中央道の松川ICから豊丘村、喬木村を抜け、これが県道?というような狭隘な道を通りぬけ、場違いなような超近代的な矢筈トンネルを抜けると遠山郷の一角、上村にたどり着きます。

遠山郷で一番見たかった所が『天空の里、上村の下栗』
天空の里、下栗

写真の右上にある、はんば亭に車を停めました。私たちのような熟年、高齢の2人連れとバイク客であふれています。
そこの案内板に誘われて
下栗ビュースポット案内

人がすれ違いできないような細い道を30分(案内には20分とありましたが)
林の小道を抜けていくと

絶景のビューポイントにたどり着きます。残念ながら晴れてはいても薄く靄がかかる景色で、遠くの山々は霞んでいますが、念願の景色が見えて感慨無量。

帰りはヘアピンカーブ連続の里の道をそろそろと降りました。
下栗の道
下栗の道2

すれ違いの出来ないような急坂の道がここに住む人にとっての生活道路、冬になって凍結したらスリップしてまっすぐ谷底へ落ちかねないスリル満点の道です。

我々観光客は能天気に素晴らしい景観を満喫できますが、ここを生活の場にする人たちの苦労と粘り強さに心打たれました。

下栗を後にして和田へ向います、和田は遠山郷の中心地、その昔遠山氏のお城があった城下町です。
遠山郷で有名なのが霜月祭り、毎年12月に行われるそうです。部落によってその形式や使われるお面が違い、そのお面が遠山郷土館に沢山展示してありました。
霜月祭りお面2
霜月祭りお面

スタジオジブリの千と千尋の物語はこのお祭りをヒントに考え出されたものだそうです。
千と千尋

また、ここは昔から人が住んでいたということで、縄文時代の石器も展示してありました。
石斧


現在私たちが不便に感じる山里の生活も、古代人には快適な暮らしだったのでしょうか? それとも快適そうな平地は昔の人からすれば危険一杯の生活だったのでしょうか。