うんこツアー(理論編) 2011年11月28日13:55 

今回のうんこツアーはNPO法人『土と人』のIさんのお誘いでした。
実は今回のツアーは2回目、1回目はあの3月11日、うんこ現場の見学を終わって、小諸でレクチャーを受けている最中に激しい揺れに見舞われ、泊まりだった予定を繰り上げて慌てて戻ったものでした。
あの時は私1人、今回はSさん、Tさんと一緒です。泊まりの際の懇親会を楽しみに参加したのですが、見学、レクチャーを2回受けるとうんこツアーの実態がより鮮明になりました。

理論を私がわかる範囲で説明します。
複合発酵

作物(植物)は根から栄養を吸収して育ちます。しかし根は栄養を元素としてしか吸収しません。化学肥料は元素の塊なので問題ありませんが、有機栽培の場合、有機物から蛋白質に、そこからアミノ酸に、アミノ酸から元素に還元しないと吸収できません。しかし有機物から蛋白質になるのに自然界では数年(7~8年)、蛋白質からアミノ酸になるのに数日、アミノ酸から元素になるには数時間かかるそうです。
自然界の落ち葉や糞は数年の年月を経て腐葉土になり、植物の栄養として吸収されるわけです。ここまでの経過がうまくいかないと酸化腐敗となり臭い臭いも出るわけです。
有機栽培が叫ばれていますが、なかなか普及しない原因の一つにこの長い年月があります。これを改善するために生み出された酵素の効用を説明理解してもらうためにこのツアーがあります。
糞尿や廃棄されるきのこ培地にこの酵素の希釈液を混ぜたり、家畜の飲料水に混ぜて飲ませることで糞尿が臭いも出ず、早く(1年以内)分解され、植物に吸収され、土作りのコストが大幅に下がることが特徴だということです。
この酵素の人間用もあり、これの希釈液を飲むと腸の活動が活発になり若返りの妙薬?になるということで、懇親会で飲ませてもらいましたが、翌々日の便が臭く無く、芳香を放っていた(汚い話で申し訳ありませんが)ことには驚きました。

今回のツアーでは、島根県からバスを仕立てて12名の生産者、それ以外に関東のスーパーの社長さんや部長さん、取引先の養鶏業者さんなど30名近い方々が集まられ、熱心に学ばれていたことに驚きました。

私も鶏肉を扱う業者として、生産物の肉や卵には関心を持っていましたが、1羽の鶏から糞尿も生産物と同じくらい排出されることには無関心でした。
鶏糞などは重油や、今問題になっている原発の電気というコストをかけて乾燥、焼却されることを知っていましたが、このような酵素を使って有効に再利用されれば、地場の循環の中で画期的なことと思いました。

熱心に案内、説明をしていただいたIさんありがとうございました。

うんこツアー 2011年11月26日13:43 

何ともユニークというかおどろおどろしい名前のツアーに行ってきました。まずは実際見て、聞いて、嗅いできたことから、
①最初はし尿処理場です。
し尿に酵素添加

この地域の3000人以上の人のし尿が集まるところです。ここに一滴の酵素を入れて
臭くないばっき槽

曝気(ばっき)槽で空気を入れながら循環させます。
そうするとし尿が全て透明な水に! それに手を突っ込んだり、舐めてみても普通の水になってしまいました。それも活性水に。
おしっこに手を

私も舐めました! 少しえぐみは感じるもののにおいは全くしません。処理場の中も臭い匂いは殆んどしません。

②次はきのこを作るときに出る菌床を使った完熟堆肥です。
完熟堆肥

堆肥の山から湯気が立ち上っています。シャベルで掘ってみると、白いところが放線菌=完全に熟している証明です。ここは夏場でも蝿が寄ってこないそうです、代わりにミツバチが甘い匂いに誘われて来ると言う。

③次は牛舎です。約100頭の乳牛を飼育しています。
牛糞の山

牛糞の山、ここも殆んど臭いません。

④次は鶏舎です。10万羽飼育だということです。
完熟鶏糞

完熟した鶏糞を乾燥させています。
これが鶏糞?

これが鶏糞? 臭いも何もしません。
天然完全化学肥料

完熟鶏糞の内容分析、天然の完全バランス肥料!
鶏舎の中もきれいなもの、全く糞尿の臭いがしません。
臭くない鶏舎


門外漢の私にはよく分かりませんが、有機農業や畜産をしている人が多数参加した今回のツアーでは、それらの専門家が驚きの表情です。『こんなこと考えられない!』 

秘密は最初のところに出てきた『酵素』 し尿や菌床には水で割って噴霧、攪拌。牛や鶏には飲料水に混ぜて飲ませるそうです。たったそれだけ!

今日はここまで、次回は理論編です。

浅間温泉を考える 2011年11月24日10:08 

22日、住んで良し、訪れて良し~『浅間温泉を考えよう』=地域を考えるフォーラムが開かれました。
浅間フォーラム

予想を上回る100名近くの参加者に主催者の我々もびっくり! 地元浅間温泉の方々の関心の高さに驚きました。
白戸先生をコーディネーターに、2つに分かれた旅館組合の話を軸に、住民も加えたまちづくりへの方向性の話に熱いトークバトルが展開されました。
フォーラム出演者

90分のパネルディスカッションもアッという間に終わり、質問タイム。座長の私が質問をリードしなければなりません。何らかの質問が出るかと思いきや、手を上げた4名の方は質問というよりそれぞれの浅間温泉に対する思いを披瀝、皆さんの熱い思いが伝わってきます。
この頃はいろいろなフォーラムが開かれます。官製のこの手の催しは行政のアリバイ工作のようで全く面白くありませんが、今回は緊張もしましたが充実した内容になったと思います。
終了後、住民の方々から『よかった、よかった!』と声をかけていただき感激しました。

翌日の新聞でもカラーで大きく取り上げられました。
フォーラム記事

しかしこれがスタートライン、これからが正念場です。

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