昼飲み(木曾屋) 2019年12月28日15:13 

12月25日
午前中所用で松本の町へ出かけました。午後の予定が無かったため、どうしようか?

ふっ、と思い立ったのが昼飲み、
何十年も前から昼から酒を心行くまで飲んでみたい、という願望がありました。年を取ってくると、蕎麦屋で玉子焼きなどを肴に熱燗をキュッと、そして最後に〆のそばをすすってほろ酔い加減で街をそぞろ歩き、というイメージ、
今日はそれを実現しよう!

しかしこの頃の蕎麦屋さん、昼食時に頼むつまみが貧弱、または存在しません。そこで思い立ったのが裏町の「木曾屋」
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ここは郷土料理の鯉や馬刺し、そして手打ちそばも食べられます。

松本民芸で統一された店内に入ると、他にお客さんは一人だけ、ゆっくりできそうです。

看板メニューの豆腐の田楽3本(300円)
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他に5本、8本があります。ここの定番、豆腐と味噌のマッチングが最適。ほとんどのお客さんがこれを注文します。

そして鯉のあらいハーフサイズ(600円)
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あらいは新鮮な鯉をさばいてすぐに〆ないと美味しくありません。ここの〆方はGOOD! 濃い目の酢味噌との相性もバッチリです。

私が世の中で一番旨いと思う鯉のうま煮(1050円)
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このたれもものすごく濃い目、これも新鮮な輪切りにしたての鯉を強火で炊いてあるみたい。
この料理は肉より内蔵が秀逸です、今日は肝臓や胃袋以外に白子がたっぷり入っていて、とても得をした気分。
一人前の3割が鱗、1割が骨、内臓が3割、肉が3割といったところか。鯉は小骨が多いのが欠点ですが、その小骨を口からつまみ出すのも風情です。
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小説を左手で、おちょこ右手に、生中1杯、熱燗2合と一緒に美味しくいただきました。
たれがもったいないのでご飯にかけたい、手打ちそばや焼き鳥も頼みたい、でも満腹で大満足な昼飲みでした。

天気も良いのでそぞろ歩き、
お店から北へは裏町通り、そぞろ歩きを始めます。
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女鳥羽川沿いの縄手通り、澄み切った大気と心地よい冷え込みは酒に火照った体を覚ますにナイスロケーション!
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このお店、手打ちそばの老舗「弁天本店」 古い木造3階建てが今や珍しい存在です。

そうだ!もう年末、松飾や関東締めを買っていかねば、
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四柱神社の前の松飾屋さんで買い求めて家路につきました。

長年の悲願が叶って大満足な一日でした。

信州百峠(長島峠、新野峠、宝地峠、霧石峠) 2019年12月26日11:42 

12月22日
売木村の遊星館に一泊した後、県境を越えて愛知県側へと向かいます。

売木村のメインストーリーを通て新野峠への道を進みます。
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ほんのしばらく行ったところを右折
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村の案内に載っていた長島峠への道、
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あっけなく長島峠着、峠の向こうは昨日売木峠から下ってきた道と合流。大きな峠ではないですが、峠には馬頭観音が祀ってありました。
売木村は調べたところ、人口も県内2番目に少ないうえ、明治22年に和合村と合併して豊村になったのですが、昭和23年に豊村は分割、大字売木の区域をもって再出発したそうです。今の世の中では市町村合併が当たり前で、今までの自治体が分村して小さくなるなんて考えられませんが、どんな経過があったのか?興味深いところです。
走ってみて感じるこの村のコンパクトさは歴史からもうかがえます。
村役場も非常に慎ましいものでした。

新野峠へ向かいます
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こちらの道はスムーズ、何の波乱もなく峠到着、
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この空の向こうは愛知県、標高1060m。

快適な国道151号線を豊根村へと下ります。
豊根グリーンポート宮嶋
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ここで情報収集、私としては天竜川、それも佐久間ダム方面へ行きたかったのですが、ありました!
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左下のグリーンポート宮嶋から右上の天竜川河畔まで、県道426号線が複雑な経路でつながっています。

何のことはない、この場所の直前を左折すれば良かったのです。
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天竜川沿いの富山(とみやま)までは約30km、山越え、谷越えの道が待っています。

まずは宝地(ほうじ)峠、(標高973m)、よくある切り通しの峠です、日陰なので湿っていて滑りやすい。
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県道426号線を忠実にトレースしますが
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あちこちの分岐が分かりにくい! 気を抜くとあらぬ方向へ行ってしまいそうです。
霧石トンネル、
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この上が霧石峠(標高906m)のはずです。
トンネルを抜けると大きく切れ込んだ渓谷沿いを、かなりな急傾斜で降ります。
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天竜川へ一直線に水が滑り落ちることを体感、渓谷の底まで100m以上はありそうです。

路肩に「子安様」、佐久間ダムができる際、水没する村々にあった神様を一か所に集めたようですが、中には金毘羅様や秋葉信仰の石碑もあります。
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秋葉街道があったので秋葉様は理解できますが、何故金毘羅様? と思いましたが、ここは天竜川水運の根拠地でもあったため、水運の神様として勧進されたらしいです。
子安様というのは安産の神様、これは全国共通の願いですね。

富山の町が見えてきました。
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佐久間ダムはここの下流20数キロ先、行きたかったのですが時間切れ。
上流、長野県に向かいます。

富山で昼食を、と思っていましたが飲食店らしいものは見当たりません。奥に見えるのは富山小中学校、それなりの規模の町のようですが、
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人ひとり出会いません。

ここから天竜川沿いを長野県へ、その地図です。
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今いるところが左下、漆島川が天竜川に合流して富山、少し上流の橋を渡ったところが飯田線の大嵐(おおぞれ)駅、曲がりくねった天竜川を遡れば愛知、静岡、長野県境、そこには全国秘境の駅№2の小和田駅があります。
前回の旅ではこの対岸のしびれる山道を辿ってきたわけです。対岸の山の上には大津峠があるはず。

橋を渡って大嵐駅へ、
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ちょうど飯田線の下り電車が到着!
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電車後方のトンネルの向こうは水窪方面、
振り向けばまたすぐにトンネル。
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この狭い空間には駅舎と他には廃屋になった一軒の家があるばかり
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地図で調べると、飯田線は水窪からここまで約5kmの一直線のトンネルが貫いています。

面白いことに天竜川左岸が飯田線、右岸を道路(愛知県道1号線⇒長野県道1号線)が走っています。
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この道路、どこまで行っても左側は絶壁、右は川に向かって大きく落ち込んでいます。そのうえくねくねと回り込んだ道、直線というものがありません。
トンネルも多く、崩落個所も随所に見られます。
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気を抜けません。

川向う、木立の間に見えました!飯田線小和田駅
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ここが三つの県の境です。
大嵐駅へは橋が架かっていましたが、ここから小和田駅へ行く道はありません。駅周辺に道路は見えず、どのような経過でこの駅ができたのか?調べたら面白そうです。

長野県天龍村に入りました。ここからは前回走った道になりました。
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そしてここも興味深い坂部への道標が、またの研究材料です。
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中井侍(なかいさむらい)の集落が対岸に、
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中央が飯田線の中井侍駅、ここから天龍村の平岡まではもうすぐ、腹も減ってきました。

平岡駅と併設された龍泉閣、ホテルやレストランもあります。
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昼食に頼んだのはやまびこ丼(税込み902円)、イノシシの肉を甘辛く炒めた丼、濃い味付けでご飯に合います。
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走ったことのない道を辿ろうと、平岡から阿南町、そこから泰阜村へと向かいます。
泰阜は天竜川左岸の高台に位置しています。
ジビエ加工施設の看板を見かけて
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そして泰阜村役場
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天竜川左岸を泰阜から千代へそして天竜峡へ、龍江にある肉屋さん「マエザワ」
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ここのもつ煮は有名、10年ほど前にも買いに来たことがあります。
ここで買ったのは
コロッケ150円×4
モモ焼き350円
サラダ300円
もつ煮150円   残念ながら鶏皮煮は品切れ。
昨日のこんにゃく煮と合わせて夕飯にします。(写真失念)


今日の走行距離207km、所要時間6時間30分でした。










信州百峠(大桑峠、杣路峠、売木峠) 2019年12月24日12:27 

12月21日、クリスマス直前のこの時期は以前だったらローストチキンを焼くために徹夜の作業が何夜も続くとき。
幸せなことに今年はフリーな時間がたっぷり。前回に引き続き南信の峠を深く探訪したいと思います。
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穂高連峰も雪を頂き晴天のこの日、明日は曇りのち雪の予報が出ていますが、明日は明日ですね。

飯田山本インターから国道153号線を豊田方面へ
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阿智の道沿いにあった「おにひら」にて昼食
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鶏天そば1340円也、鶏のモモ肉のてんぷらが6個乗っかって、大根おろしとなめこも!
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てんぷらはボリューム満点、そばだけでは物足りなかったですがこれでお腹の帳尻が合いました。でも日本そばにはモモ肉よりもむね肉かささみですね。

前回通った寒原峠や治部坂峠を経て平谷村へ向かいますが、今回の新たな発見として、この二つの峠の間が旧浪合(なみあい)村だったことを知りました。現在は阿智村に編入されていますが、2006年までは一つの自治体、人口が765人といいます。
前回疑問に思ったことが、寒原峠の意味。なぜ峠があるのに市町村境で無いのか?
本来はここが村境だったのですね! 実際に現地を見るとその深い訳が見えてきます。

治部坂峠を抜けて平谷村へ入ると左手に看板が
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滝之澤城郭跡、1582年(天正10)、武田軍の下条信氏と織田連合軍の激戦地だったとか。
ここで勝利した織田信忠軍はその後伊那路を北進、高遠城などを滅ぼし、武田の本拠地甲府を目指したのですね。
平谷村の十字路を今回は右折します。
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前回も気になった平谷の道の駅は十字路沿い、その隣には日帰り温泉とプールがあります。
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県内で一番人口の少ない村にしては立派(失礼)な施設、どんな経過で、どんな補助金を利用して建てたのか?そんなことも調べたら面白いかも。

右折して目指すは上矢作町、岐阜県です。そこまで18km、途中には
こんな観音様
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こんな渓谷
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岐阜県境
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その脇には福寿の清水
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甘くて美味しい水です。
そして不動の滝
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木の間に隠れて見えませんでした。

上矢作町を抜けると左へ
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そして直後をまた左折、信州根羽村へと戻ります。
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根羽と平谷の分岐を平谷側へ行ったらさっきの道へ戻ってしまうので、右の根羽方面へ、根羽まで15km
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「中馬街道」発見!
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前回、根羽村で目にした中馬街道がここと繋がっていたのです!

そして峠に遭遇、
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岐阜県と愛知県の境に大桑峠(標高748m)、信州百峠としては番外ですがここも踏破!
愛知、長野県境を通過して根羽村へと行きつきました。
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根羽の名所「月瀬の大杉」
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1944年に国の天然記念物に指定されました。樹高40m、幹回り14m、日本第6位、長野県で一番の巨木です。
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そして村の中心部へ向かったところにありました、中馬街道、そして杣路峠へ。
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前回は興味を引いたのですが時間がなくて行けなかった、そして先ほど通った道とつながる古道に進入!
こんな道から
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こんな道に変わって、不安を抑えながら尚も突進!
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峠も近い?
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多分ここが杣路峠(標高838m)か?
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入り口には立派な案内があったのに、ここには何の表示もありませんが、このまま行くとやばい!と思い、狭い道を5~6回の切り返しをして車をUターンします。

中馬街道とは別名三州街道、信州、飛騨、尾張の三州を通っているから。
そして中馬とは、伝馬の反対語。
江戸時代、内陸部で一番効率の良い運搬手段は川を使う船便でしたが、信州などの山国では川の傾斜がきつかったり狭いことで陸運に頼る場合が大きかったのです。その荷物を運搬する際に宿場ごとに馬を変える伝馬が普通でしたが、それだと宿場ごとに荷物を積み替える苦労や荷物の破損などが起こるとともに、運賃にも響いてきます。そこで出発地から目的地まで一気通貫同じ馬に荷を積んで通しで運ぶ中馬が発達。しかしこれは宿場に落ちる利益が少なくなって反発も受けたようです。
しかし経済の常で、より安いほうに人気が集まり中馬が発達しました。中馬は1人で4~5頭の馬を引き、一頭の馬に100kg程荷物を積んだようです。
特に飯田藩は中馬に対しての規制が緩かったので発達したとか。
以前奈川地区を調べた際に尾州岡船という言葉を知りましたが、これは当時尾張領だった奈川の牛飼いが尾張藩から鑑札をもらい、牛を使った運搬業をしていたことを指します。木曽谷から奈川を経て松本に続く道は険しく、馬では荷を運べなかったため、より忍耐強い牛を用いた運搬が普及します。
同じ信州でも谷を一つ隔てただけで運搬に用いる動物も馬から牛に変わるということは面白いものです。
またこのように実地に見て感じて結びつけるという体験ができるのも貴重で面白いものです。


前回来た時に大アマゴの燻製をゲットした住岡屋商店、
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今回はどんなお宝が待ち受けているのでしょう?
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大アマゴはありませんでしたが、あやちゃんこんにゃくを購入、2個で500円。
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ここの奥さん(愛称あやちゃん)が、2~3日ならば大丈夫と汁を多めに入れてくれました。
隣のお宝袋250円也も欲しかったのですが、これの消費期限は今日限り、売木村に一泊する身では難しい、ちなみに左の小さなアマゴの甘露煮が400円でした。
素朴ですが温かみのあるお惣菜が心惹かれますね。

商店の先を右折して、茶臼山経由で売木へ
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小戸名渓谷
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右茶臼山へ、後で地図を調べたところここも売木峠と言うようです。
前回走った売木峠とは別物、同じ名前の峠が同じ村に2か所あるのか?
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そして展望台
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この案内と同じようなロケーション(当たり前か)の南アルプスを望んで、後ろを振り向くと
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矢作川源流まで100m、昔この村の村長さんなどに案内されて来たところです。今回源流はパス。
高原の上はスキー場、
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そして愛知県との境になります。

先の道を売木へ抜けて、うるぎ道の駅「うるぎふるさと館」
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営業時間はpm4時まで、残念ながらちょうど閉店。
そこから今日の宿「森の宿、遊星館」までは5~6分、
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この日の夕食
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目の前でアマゴ、豚串、フグの一夜干し、霜降り牛肉、厚揚げ、ピーマン、えりんぎを炭火で調理してくれます。
そして地鶏鍋、酢の物が別につきました。
地鶏ってどこの地鶏? と仲居さんに尋ねたら「地鶏ったら鶏の肉だよ」とちんぷんかんぷんの答え、でも間違っちゃいませんね。
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最後に五平餅を焼いていただきました。
2か所ある売木峠の謎を聞いても「えっ?そうなんだ!」という答え、働いている人は地元ではないのか?
前回の遠山郷のご主人は地元愛にあふれていましたが、秘湯の宿なら地元愛が不可欠ですね。

前回の宿のような地元に関する資料はありませんでしたが、漫画本が豊富です。私は食事中「岳」の第1巻を読みふけりました。

この日の走行距離は208km、所要時間は約7時間でした。









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